都心にもやってくる渡り鳥(動画あり)


自然保護室の安村です。
先日お届けした、中国の鴨緑江干潟で撮影した渡り鳥の動画、ご覧いただきましたでしょうか。

今、日本の海岸も夏を前に、シギやチドリたちの渡りのシーズンを迎えています。

そこでゴールデンウィークの期間中、羽田空港のすぐ近くにある東京港野鳥公園と、横浜で唯一残っている自然干潟である野島海岸に行ってきました。

望遠鏡に取り付けた自作のアダプター。天体望遠鏡から流用したファインダーを新たに装着してみました。

鴨緑江の広大な干潟と比べると、ごくわずかなエリアですが、そこにもしっかりとチュウシャクシギ、キアシシギ、メダイチドリなど渡り鳥たちの姿が!

早速、はやる気持ちを抑えながら、鴨緑江でも活躍したフィールドスコープに、スマートフォンを合体させた例の装置で撮影に挑みました。

画面を通してみると、鳥たちそれぞれ食物の採り方に、特徴があるのが分かります。

キアシシギ。水辺を走り回って獲物を採ります

チュウシャクシギは、長いくちばしだけでなく頭まですっぽりと泥干潟の奥に入れ、キアシシギは、列を成して水辺を疾走しながら餌を探ります。

特に、泥の中からゴカイなどを引っ張り出す手際の良さには、目を奪われました。

しかし、自然の世界の厳しさの一端でしょうか。

一方で、せっかくくちばしで捕まえた獲物をうっかり落っことしてしまったり、何度泥をつついても空振りすることがあるのにも気づかされます。

そんな彼らの姿を、日本で見ることができるのは、一年で今の時期と秋の数か月だけ。

南の越冬地と、北の繁殖地を往復する長い旅の、ほんの一時です。

そんな景色が見られた野島海岸は、潮干狩りを楽しむ家族連れや地元の人たちでもにぎわっていました。

渡り鳥をはじめとした多くの生き物を育み、私たちに海の幸をもたらしてくれる干潟の自然に、ぜひ足を運んでみてください!

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淡水・教育・PSP室長
安村 茂樹

修士(生物化学・早稲田大学)
サンゴ礁センター駐在時に地域住民主体の環境調査を立ち上げ(現在も石垣島、久米島で継続中)。南西諸島域にて、多分野の研究者と協働した野生生物有害化学物質汚染調査、生物多様性評価調査を指揮。GIS手法を用いた保全重要域図は生物多様性条約で示されたEBSAに、野外調査ではオキナワトゲネズミ再発見や久米島沖のサンゴ大群集発見に寄与。UNEP/GEF黄海プロジェクトと連携した日中韓湿地保全活動をリードし、2020年より緊急支援や淡水・教育活動に関わる部門を統括。

沖縄のサンゴ礁と森、中国・韓国の干潟の保全に従事。国際会議でサイドイベント主催やロビー活動をする機会をいただきました。国際、環境、NGO-この3ワードが合わさるWWFで、何をすべきか考え、その仕事の醍醐味を実感し、行動する。そんな機会を一人でも多くのスタッフに提供したいです。毎日、自転車で通勤し、休みは、川でカヌー漕いでいます。

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環境保全団体です。

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