異常を異常といえない異常のなかに


企画調整室の清野です。
福島第一原発事故から2年、私たちは、原発に依存しない社会をめざそうとしていたはずなのに、いつのまにか原子力の安全神話が再燃しているようで腹立たしさを感じています。

3月9日~11日、各地で脱原発のイベントが行なわれ、私も3月11日に開かれた会合に参加してきました。

この場で、評論家の内橋克人さんは、2年前と比較して、経済成長が中心となっている現在の状況を「異常を異常といえない異常のなかに閉じ込められている」と表現しました。

また、作家の大江健三郎さんは、小説家の総仕上げの仕事は、次の世代が生き続けられるようにすることであり、自分は原発のない社会を創ることだと述べました。これはWWFがめざす、次世代に自然や、その恵みである資源を引き継ぐことと同じです。

福島では、いまだに16万人の方々が避難を余儀なくされ、故郷や家族、地域の人々と引き裂かれた状況が続いています。

これだけの人々の健康で文化的な生活を奪い、気が遠くなるような除染作業を繰り返さなければならないほど生活環境を汚染した原発を、なぜ今も必要とするのか。どんなにエネルギーだ経済だと言われても、私には納得できません。

東京の人たちが、福島の人の暮らしを奪い、自然を脅かした原発による電気は買いたくない、ともっと声を上げていくこと。そして、あきらめずに「自然エネルギー100%」の実現をめざして、新しい未来を創ってゆくことが、本当の復興だと思います。

 

企画管理室
清野 比咲子

深海生物や昆虫など人間には思いつかない生きものを知るたびに仕事への意欲をキープしています。ワシントン条約会議で世界の人々の真剣な議論を目の当たりにし、自然保護の醍醐味を味わいました。いまは、地球にダメージを与えない新たな時代の暮らし方を模索し、「環境なくして経済なし」と言い続けています。

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