ASCの認証ブリが相次いで誕生!


海の環境を守りながら行なわれる、持続可能な養殖業に与えられる「ASC認証」。

これは、養殖による自然環境への悪影響を抑え、そこに携わる人々の暮らしにも配慮した養殖場のみが取得できる国際認証制度です。

先週、宮崎県に拠点を置き養殖業を営む黒瀬水産が、ブリ類で世界初となるこのASC認証を取得しました。

これに続き、なんと鹿児島県からもASC認証取得養殖場が誕生しました!

新たにブリでASC認証を取得したのは、鹿児島県垂水市のグローバル・オーシャン・ワークス株式会社(以下GOW)。

主にブリの委託生産、加工、輸出販売を手掛ける会社です。

12月26日には鹿児島市で、認証状の授与式が執り行なわれました。

ブリは成長とともに呼び名が変わる出世魚としても知られており、私たちの食卓にもなじみの深い魚。

養殖の歴史も古く、1920年代までさかのぼり、海産魚としては最も古い歴史を持つそうです。

日本国内で養殖される魚全体のうち、このブリが占める割合は、実に6割! 近年は海外への輸出も増加しています。

日本を代表する養殖魚のブリでASC認証が相次いで誕生したことは、水産エコラベルの認知・普及が遅れていると言われてきた日本においても、大きな変化が生まれようとしていることの、一つの証といえるでしょう。

3年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック大会では、自然環境と社会に配慮して生産された食品を提供することが求められています。

もちろん魚などの水産物もその例外ではありません。

これからのさらなるASC認証の広がりを目指したいと思います。(自然保護室 前川)

関連情報

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WWFジャパン海洋水産グループ グループ長
前川 聡

修士(動物学・北海道大学)
渡り性水鳥の全国調査および国際保全プログラムのコーディネーター業務、WWFサンゴ礁保護研究センター(沖縄県石垣島)での住民参加型の環境調査および普及啓発業務、海洋保護区の設定および管理状況の評価業務等に従事後、2011年より東日本大震災復興支援プロジェクトと水産エコラベルの普及および取得支援に携わる。養殖業成長産業化推進協議会委員。

日本各地の漁師町を訪ねては、持続的な養殖や漁業の推進のために関係者の方々と話し合いをしています。道すがら、普段はなかなか見ることができない風景や鳥を見つけては、一人ほくそえんでいます。もちろん、新鮮な魚介とお酒も! 健康診断の数値が気になるAround Fifty

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