持続可能な東京オリンピック・パラリンピックの開催を!


自然保護室長の東梅です。
2020年に東京で開催が予定されている、オリンピック・パラリンピック大会。

ニュースでは、早くも注目される選手や競技が話題になり、どのような大会になるのかについても、関心が集まり始めているようです。

そんな中、東京の虎ノ門ヒルズ森タワーで、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会による、街づくり・持続可能性委員会の第一回目の会合が開催されました。

これは、さまざまな開発や街づくりそのものに大きくかかわるオリンピック大会を、どのように行ない、何を未来にのこしてゆくかを検討する、専門家による委員会です。

WWFジャパンも組織委の依頼を受け、気候変動・エネルギーチームの小西雅子が委員として参加しています。

あまり日本では知られていませんが、近年のオリンピックは、いずれも環境への配慮がとても重視されてきました。

スタジアム建設などに際しての環境配慮はもちろん、世界中から大勢の観客を集める大会の責任として、CO2の排出を最小限に抑えることが必須です。

東京オリンピックも、立候補の際に、CO2マイナス(つまり排出した量よりも減らすこと)を提唱するなど先駆的な環境配慮をうたっています。

大会で消費される食材にも、海の自然に配慮して生産されたシーフードが使われたり、設備のエネルギー効率の向上が実践されたりと、「持続可能な未来」に向けたライフスタイルの在り方をリードする機会となっているのです。

今回、開かれた第一回目の会合では、東京での開催にあたり、各委員からどのような取り組みを行なうべきかについて発言があり、私からもドイツで気候変動会議に参加している小西に代わって、WWFからのを提案をさせていただきました。

そのポイントは、まず再生可能エネルギーの利用と省エネの推進です。世界に誇れる大会とするなら、地球温暖化の防止につながる明確なCO2の削減目標を、掲げることが求められます。

そして、持続可能な「食」、そして木材などの「材料調達」についても述べました。

環境に配慮した水産物、木材やパーム油などの利用の利用を、より広げていく一つの機会となるならば、そのオリンピックは、未来にすばらしい「遺産」をのこしてくれる大会となるに違いありません。

検討はまだ始まったばかりですが、今後の議論に注目しながら、持続可能なオリンピック・パラリンピック大会の実現に、WWFも貢献してゆきたいと思います。

自然保護室長
東梅 貞義

これまでにウェットランド(湿地)や黄海の保全を担当。現在は各国WWFの保全活動のリーダーたちと連携した取り組みに力を入れています。

自然保護に取り組み30年近く。これまでのフィールドは、日本では南は石垣島のサンゴ礁から、北海道の風蓮湖まで、世界ではペンギンの生きる南米の海から、極東ロシアのトラの森、渡り鳥の楽園の黄海、そしてミャンマー・タイの東南アジア最大級の手つかずの森まで。野生生物と人の暮らしが交差する現場で、現地の人々や研究者、グローバル企業、国際機関の方々とご一緒に、自然保護と持続可能な未来を目指して日々取り組んでいます。

この記事をシェアする

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP