スマトラの森のフィールド・ワーカーが到着!


カメラトラップで撮影したスマトラトラ

自然保護室の川江です。

昨日、私たちが熱帯林とトラなどの野生動物の保全に取り組んでいる、インドネシアのスマトラ島の現場から、フィールド・ワーカーが到着しました!

といっても、これ、人間ではありません。

防水カバーのついたカメラです。大きさは豆腐のパッケージくらいでしょうか。

赤外線のセンサーが付いていて、スイッチを入れ、何かがその前を通ると、自動でシャッターが下りる「カメラトラップ」です。

これくらいのサイズです。

これが実は、1年間を通じて、森の中で野生動物や、時には密猟者をウォッチし続け、保護活動の現場を支えてくれている、頼もしい存在なのです。

今回は、8月29日に、東京のWWF事務局で、会員の皆さま向けに開催するイベント「わいるどアカデミー+」で、現物を皆さんに見ていただくため、インドネシアの現場から送ってもらいました。

ちょっと細かい使い方が分からず、目下難儀しているところですが、当日までには、バッチリ動かせるようにしておきますので、ご参加いただける皆さんは、ぜひ楽しみにしていてください!

左はカバーを閉じたところ。右は空けたところ。
単三電池8本で約3カ月頑張ります。

会員向けイベント「わいるどアカデミー+(ぷらす)夏休み親子企画 ~カメラトラップってなに?~」は、現在参加者募集中です。

くわしくはこちらをご覧ください。

たくさんの方のご参加をお待ちしています!

現場でのカメラの設置の様子。データ回収も大変な作業です

イベント情報!

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自然保護室長(森林・野生生物・マーケット・フード・コンサベーションコミュニケーション)、TRAFFICジャパンオフィス代表
川江 心一

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修士課程修了。
小学生の頃に子供向け科学雑誌の熱帯雨林特集に惹きつけられて以来30年間、夢は熱帯雨林保全に携わること。大学では、森林保全と地域住民の生計の両立を研究するため、インドネシアやラオスに長期滞在。前職でアフリカの農業開発などに携わった後、2013年にWWFに入局。WWFでは、長年の夢であった東南アジアの森林保全プロジェクトを担当し、その後持続可能な天然ゴムの生産・利用に関わる企業との対話も実施。2020年より現職。

小学生の頃に科学雑誌で読んだ熱帯雨林に惹きつけられると同時に、森林破壊のニュースを知り「なんとかしなきゃ!」と思う。以来、海外で熱帯林保全の仕事に携わるのが夢でしたが、大学では残念ながら森林学科に入れず・・。その後、紆余曲折を経て、30半ばにして目指す仕事にたどり着きました。今でもプロジェクトのフィールドに出ている時が一番楽しい。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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