数万人が参加するはずだったパリCOP21のマーチ
2015/11/29
フランスのパリより、温暖化担当の小西です。
いよいよ始まる国連の気候変動会議「COP21」を目前に、世界40か国から集まった100人の専門スタッフと、真剣な討議を重ねています。
こういった会議は毎年のCOP前の風景なのですが、今回は、歴史的な変換点となるであろうCOP21とあって、緊張が走っています。
そんな中、ホスト国フランスのWWFスタッフたちから、私たち全員へ歓迎プレゼントがありました。
パンダのロゴをあしらったTシャツとメモリースティック、ブレスレット、ノート、そして黒いベレー帽。さすがパリらしいオシャレなものばかりです。
これは本来、29日にパリで開催が予定されていた、COP21の成功を願う数万人規模のマーチのためのもので、1年がかりで続けてきた準備の一部でした。
世界中からきたWWFのスタッフたちがこれを着て歩いていたら、世界の思いを託したマーチに、きっと彩を添えることができたでしょう。
残念ながら、テロの脅威があるということで、中止になしまったこのパリのマーチ。
フランスの仲間たちは、大変な思いをしながら、マーチを盛り上げるべくこんなに準備してくれていたんだな、と苦労がしのばれて、切なくなりました。
おりしも日本では、28日に若い人たちも参加して、温暖化を防ぎ、COP21の成功を求める同じ願いをこめたパレードが、東京でも行なわれて盛り上がったとのこと。
また各国のいくつかの町でも、同様のイベントが行なわれているそうです。
パリのマーチはなくなりました。でも、世界中の市民たちは温暖化による脅威のない未来を求めて、それぞれの故郷で、熱く動いています。
いよいよあすから始まるCOP21、そんな多くの人たちの思いを背負って、私たちも頑張ります!
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