温暖化のコワさを絵にすると...?


※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。

Web担当の三間です。暑い日が続いております。
事務局も、特に窓の近くは熱帯のようです。

「ロシアでも猛暑」というニュースを聞いて、ふと思い出したモノがありました。
ずいぶん前に、WWFロシアが作った地球温暖化のパンフレットです。

温暖化が進むと、蚊やノミやネズミといった感染症を媒介する動物が、ロシア国内に広がることを指摘したもの。

内容はまあマトモなのですが、驚愕したのはそのデザインで、使われているイラストが、なんと、ヒエロニムス・ボスの絵。

温暖化の怖ろしさを、ボスの世界で表そうとしたのか、いずれにせよオドロオドロしさ満点、前代未聞の代物です。

温暖化をイメージで伝える、という点は、私たちも普段苦慮するポイントですが、ここまで来ると、もはや感服の域。後生大事に机にしまっておいた時点で私は完敗、です。

件のパンフレット、個人的にはシリーズ化を期待しましたが、その後は、同様の印刷物が出回る事もなく、幻の逸品となりました。

 

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自然保護室(コンサベーションコミュニケーション グループ長)
三間 淳吉

学士(芸術学)。事務局でのボランティアを経て、1997年から広報スタッフとして活動に参加。国内外の環境問題と、保全活動の動向・変遷を追いつつ、各種出版物、ウェブサイト、SNSなどの編集や制作、運用管理を担当。これまで100種以上の世界の絶滅危惧種について記事を執筆。「人と自然のかかわり方」の探求は、ライフワークの一つ。

虫や鳥、魚たちの姿を追って45年。生きものの魅力に触れたことがきっかけで、気が付けばこの30年は、環境問題を追いかけていました。自然を壊すのは人。守ろうとするのも人。生きものたちの生きざまに学びながら、謙虚な気持ちで自然を未来に引き継いでいきたいと願っています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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