香港のラムサール条約湿地Mai Poを訪れて


サポーター事業室の小田です。
日本からの観光客も数多く訪れる香港。ここにラムサール条約に登録された、世界的にも貴重な湿地があるのをご存知ですか?

先日、夏の終わりの小雨交じりの朝、WWF香港が運営する米埔(Mai Po)自然保護区を訪れました。香港の中心街から車で約1時間。そこには、マングローブと水生植物が繁茂し、さまざまな鳥のさえずりが聞こえる、自然豊かな湿地の景観が広がっていました。

早速、長靴を履いて、WWFスタッフの案内で散策を開始。遠景には高層ビルの森が見えますが、都市の喧噪がうそのように静かで、観察小屋でバードウォッチングしたり、ボードウォークしながら湿地の花々を楽しんだり、心が解き放たれる幸せな時間を過ごしました。

米埔では、特に冬場は野鳥の数が多く、日本へも飛来するクロツラヘラサギなどの姿も見ることができるそうです。春や夏の晴れた日には、希少なイトトンボ類やさまざまなチョウにも出会えるそうで、他にも、両生類、魚類、甲殻類など生物多様性の豊かさは香港随一とのこと。

絶滅が危惧されているクロツラヘラサギなどの渡り鳥にとっては、日本から朝鮮半島、そして中国大陸沿岸から香港や台湾にかけては、一まとまりの重要なエリアとなっています。

私たちが調査と保全活動を長年続けている、貴重な干潟生態系を有する黄海エコリージョンもそのエリアの一部です。ここ香港での活動を目の当たりにして、こうした活動が国境を越え、東アジア各地域の仲間たちとつながっていることを実感しました。

米埔ではガイドツアー(有料)なども実施していますので、ご興味をお持ちの方は、通常の観光とは違った、香港の自然の魅力を体感してみてください。

▼ご参考:Mai Poについて(動画あり)
Mai Poへのガイドツアー(有料)には、WWF Hong Kongの該当ウェブページ(英文、中文のみ)から登録すれば、参加できます。

米埔(Mai Po)自然保護区の景観

敷地内には教育センターもあり、地元の小学校の課外授業と思しき大人と子どものグループが、昆虫や魚類を興味深げに観察している姿も見られました。

水生植物もたくさん!

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森林・野生保護室 野生生物グループ
小田 倫子

弁護士として10年間稼働後、家族の転勤に伴い沖縄県名護市に居住したことを契機に、自然保護の仕事を志し大学で保全生態学を専攻、2013年WWF入局。法人パートナーシップ担当として生物多様性保全・気候危機対策に関する企業との協働プロジェクトの提案・実施業務を担当後、野生生物グループに異動、今は国内希少種を保全するフィールドプロジェクトを担当。
学士(法学・農学 東京大学)
法学修士(カリフォルニア大学バークレー校)

国内希少種の宝庫である南西諸島で主に活動しています。フィールドで生き物に出会い、その美しさ・不思議さを仲間と分かち合える瞬間が至福の時。趣味は里山散策と水生生物の観察。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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