冬の味覚ASCカキがより身近に


スーパーなどで、緑色のお魚マークが貼られた水産物を見たことがありますか?

これはASC(水産養殖管理協議会)認証ラベルと呼ばれる、自然環境や地域社会に配慮して養殖された水産物だけに付けられる養殖版「海のエコラベル」です。

2016年3月、日本でも初めて、このASC認証を取得した養殖が誕生しました。

東日本大震災で被災した、宮城県漁協志津川支戸倉出張所のマガキ養殖です。

震災当時は再開の見通しすら立たなかった中、戸倉の皆さんは、過密養殖という課題を抱えていた過去の養殖手法をあらため、海の環境に配慮した新しい養殖業へと転換することを決意。

ASC認証ラベルが貼られたチリ産ギンザケ

厳しい審査をクリアして、認証を取得したのです。

このASCラベルのついた南三陸戸倉のカキは、イオン系列のスーパー、やイトーヨーカドーなどで、販売されてきました。

さらに販売する業者が増え、より身近なものになっています。
ひとつ目がコープデリ連合会で、こちらでは2016年から、「宮城県産冷凍かき大粒」が扱われています。冷凍ということで季節によらず購入することができそうです。

もうひとつが大地を守る会で、こちらは「南三陸戸倉っこかき」の名前が入った生かき。

志津川湾で大きく育ったカキ

どちらのサイトでも、戸倉の皆さんの取り組みやカキづくりにかける思いが紹介されています。

さらに、今年世田谷区にオープンしたサステナブル・シーフード・レストランBLUEでも戸倉っこカキの取り扱いが始まったそうです。

これからますますカキが美味しくなる季節。

この冬、ぜひ自然を大切にしながら生み出された海の恵み、ASCのカキを味わってみてはいかがでしょうか。(自然保護室 前川)

戸倉の漁協直売所「たぶのき」でも販売中

関連情報

関連サイト

自然保護室 海洋水産グループ所属
前川 聡

ASC認証にかかわるプロジェクトを主に担当しています。

日本各地の漁師町を訪ねては、持続的な養殖や漁業の推進のために関係者の方々と話し合いをしています。道すがら、普段はなかなか見ることができない風景や鳥を見つけては、一人ほくそえんでいます。もちろん、新鮮な魚介とお酒も! 健康診断の数値が気になるAround Fifty

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