「パリ協定」第一回会議が開会!温暖化のない未来に向けて


アフリカのモロッコ、マラケシュより温暖化担当の小西です。

今世紀末までに、温室効果ガスの排出をゼロにすることを世界が約束した「パリ協定」。

その記念すべき第1回目の締約国会合(CMA1)が、ここマラケシュで11月15日の午後1時に開会しました。

すでにパリ協定を批准した国は110か国を数え、その排出量の合計は、世界全体の約70%に達しています。

11月15日、多くの人でごった返す第1回パリ協定締約国会議(CMA1)の会場。

長く、険しい国際交渉の末に成立したパリ協定でしたが、その後は各国の努力により、驚きの早さで発効。

その3日後、開幕したマラケシュでの国連気候変動会議COP22は、パリ協定誕生の勢いをそのままに、ルールづくりを順調にスタートさせました。

成立から発効までに7年の歳月を要した京都議定書に比べると、異例のスピードで実現した発効の背景には、世界中で深刻化する温暖化の脅威がありました。

各国の首脳や閣僚を迎えた開会式。会場は熱気に包まれました。

そしてもう一つ、太陽光や風力といった再生可能エネルギーに支えられた、新しい未来をめざすレースに乗り遅れまいとする、各国の意思があったといっていいでしょう。

それは、世界が自らの意思で選択した新しい産業革命なのです。

これからは、パリ協定のもと、すべての国が、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするまで、5年ごとに削減目標を強化していくことになります。

オーストラリアで続いた干ばつ。世界各地で異常気象による被害が起きています。

その初めての会議となるCMA1の開会式で、フランスのオランド大統領は、パリ協定成立に貢献したオバマ大統領の功績を讃えた上で、「アメリカもパリ協定を尊重し、気候変動の被害から国民を守らなければならない。フランスはパリ協定を批准した100か国の代表として、新大統領と話し合う準備がある」と発言。会場からは大きな拍手が起こりました。

世界はもう再生可能エネルギー100%の未来に向けて動き出しています。

世界の首脳陣には、この潮流を止めることではなく、いっそう加速させ、拡大することが求められています。

熱意こもった演説で会場から割れんばかりの拍手を浴びたオランド大統領

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現地より動画配信中!

COP22会場より、WWFジャパンのスタッフが現地の様子をお届けしています。

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自然保護室所属 気候変動・エネルギーグループ所属
小西 雅子

国連交渉や国内政策提言に従事。近年は気象予報士として予測できる電源である再生可能エネルギーの拡大に強い関心。

世界197か国が温暖化対策を実施する!と決意して2015年に国連で合意された「パリ協定」の成立には感動しました!今や温暖化対策の担い手は各国政府だけではなく、企業や自治体・投資家・それに市民です。「変わる世の中」を応援することが好きな小西です♪

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