[COP10関連] 2つの国際会議 名古屋は釧路に迫れるか


広報の佐久間です。
昨日の夜から名古屋入りし、早速COP10関連イベントの「日韓を中心とした湿地と生物多様性に関するホットイシュー」という会合に出てきました。
主催は、CBD市民ネット湿地部会と、ラムサールネットワーク日本(通称:ラムネット)です。

この会合には、日本、そして韓国から、干潟や湿地の保全に取り組んでいる市民グループが集い、それぞれ脅かされる各地の自然の現状を語りました。
いずれも、何年にもわたって、干潟をつぶしてしまうような開発計画に対し、見直しを求めて代替案を出し、独自に調査活動を続けてきた人たちです。

それでも、止まらない開発を目の当たりにしてきているだけに、会場には「日本は、COP10を誘致して、生物多様性の保全をうたったのだから、実際に今、危機にさらされている足元の環境をしっかりと守ってほしい」という強いメッセージがあふれていました。

思えば、干潟や湿地の生物多様性の大切さを、日本に広く知らしめたのは、1993年に北海道の釧路市で開かれた、湿地の保全を目的とする「ラムサール条約」の国際会議でした。

今回のCOP10が、ふたたび、日本の環境保全を大きく前進させるきっかけとなりますように。そう願わずにはいられない夜でした。

 

九州有明海の諫早湾。豊かな干潟が失われた、ここでの大干拓事業や、目下埋立て強行が話題になっている上関についても、発表がありました。

 

この記事をシェアする

マーケティング室(会報担当)
佐久間 浩子

WWFではずっと「伝える」ことに携わってきました。今は会報を担当しています。

なにごとも決めつけてはいけない。知ったつもりになるな。複雑なものを、複雑なまま受け止める覚悟を持て。想像力を磨き、ヒトの尺度を超える努力をせよーー動物や植物に教えられたことを胸に、人と自然の問題に向き合い続けたいと思います。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP