恵みの海をもう一度。被災地相馬の港町へ


水産担当の山内です。
福島県相馬原釜地区の漁協青壮年部に、皆さんからお預かりした「東日本大震災緊急支援金」の一部を届けてきました。

私と相馬の漁業者の皆さんとの出会いは、今から10年近く前。大学での研究調査を通じて知り会ったことがきっかけです。
相馬原釜では、当時から魚食普及に力を入れ、インターネットを活用して自分たちがとった魚を販売するなど、ユニークな取り組みをしていらっしゃいました。以来、毎年大学祭でも相馬名産のホッキやカレイなどを紹介、販売しに来てくれていました。

そのつながりで、今回もいち早く現地の被災状況について情報をいただくことができました。
漁協青壮年部のメンバーの中には、残念ながら津波で亡くなった方、また、ご自身が無事であっても家族をなくした方がいらっしゃいます。ほとんどの方が自宅を全壊、あるいは半壊の被災を受けました。
避難所での50日間の暮らしを経て、5月の初めからやっと仮設住宅への入居が始まったところです。

しかも、津波によって漁港や関連施設は壊滅状態。船が無事でも漁に出ることができません。さらに原発の問題によって、漁業の再開がおくれざるをえないと残念そうでした。

漁に出て魚をとることができず、多くの仲間が違う仕事を始めていますが、「漁に出られるようになったら、またおいしい魚を食べにきてね」と最後に声をかけてくれました。被災された漁業者の皆さんが、安心してもう一度海に出られる日が来ますように。これからも応援したいと思います。

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津波で被災した相馬港とその周辺。港の建物の屋根には漁船が...

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支援金をお渡しにいった新居(仮設住宅)にて。「東北人は強いから大丈夫」と笑顔で出迎えてくれた皆さんの姿に、こちらが逆に勇気づけられてしまいました。

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