茨城の鹿嶋と大洗で漁が再開!


こんにちは、水産担当の山内です。
皆さまからお寄せいただいた、東日本大震災緊急支援金の一部を、茨城県鹿島灘漁協と大洗町漁協の皆さまに届けてきました。

茨城は比較的津波の被害は少なかったものの、海岸付近は液状化現象の影響であちこちの道路や岸壁が崩壊しています。しかし、先月から漁が再開され、市場では活気も戻りつつあるようです。

とはいえ、茨城県では福島第一原発事故の影響を受け、コウナゴで暫定基準値を超えるセシウムが検出されたことを受けて、コウナゴ漁の操業は中止。また、他の魚介類も出荷しても、茨城県産ということだけで、卸値が安かったり、買値がつかなかったりといった厳しい状態とのことです。

本来はシラス(カタクチイワシの子ども)漁の最盛期でもあるのですが、コウナゴが少しでも交じると出荷できないために、操業を自粛しているそうです。
「シラスは何でもないのに…」と、漁業者の皆さんは、くちぐちにやるせない表情を浮かべます。

大洗町では漁協直営の食堂「かあちゃんの店」でお昼をいただいてきましたが、名物の生シラス丼は販売休止。
それでもお店には昼前から長蛇の列が並び、30分待ちは当たり前の状態。このお店も津波の被害を受け、今月ようやく営業が再開されたところです。

運営されている漁協の方は、「震災前より賑わっており、応援の気持ちで皆さん食べに来てくれているんでしょう。ありがたいことです」とおっしゃいます。

被災地の応援が、「自粛」から「選択的消費」に切り替わりつつあることを喜ぶ一方、復興にはまだまだ厳しい道が続いています。応援の心持ちを持ち続けることが大切なのだと改めて感じました。
今後は、環境保全の側面から、復興に関連した活動を進めてゆければと思います。

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震災で崩壊した海岸部

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皆さまからの支援金をお届けしました

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大洗の「かあちゃんの店」にて!

 

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自然保護室 海洋水産グループ長
山内 愛子

小さい頃から水族館が大好きでした。ご縁があって、水産学を学び、海の専門家として生きることに。これまで出会った海と暮らす人たちへの恩返しと、魚を食べるのが大好きな世界中の人々のために、7つの海を回遊しています。

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環境保全団体です。

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