もうすぐ完成!「さかなガイド」
2012/07/31
自然保護室の新井です。
水産関連のプロジェクトで進めてきた、「さかなガイド」の制作が、今大詰めを迎えています。
この「ガイド」は、その資源量や、漁獲の方法が環境や野生生物に及ぼす影響を検証して、何が「グリーン」なシーフードかを一覧表で示したもの。
一般の方々が、お店などで魚などを買ったり、食べたりする時に、どんな魚を選ぶべきなのか、どれが環境に配慮して獲られたものなのか、チェックしていただいて、参考にしてもらうためのツールです。
世界のシーフード(水産資源)は今、大量消費の傾向が強まるにつれて、多くの海域で、「資源の枯渇」の危機が指摘されています。
シーフードの大量消費・輸入国である日本にとっても、これは深刻な問題です。
私たち消費者が、普段の暮らしの中で、こうした問題に向き合ったとき、何ができるのか。「ガイド」はそんな発想から、誕生しました。
ちなみにこの「ガイド」、世界各国のWWFもそれぞれ制作しており、各国で食べられているさまざまなシーフードについて評価がなされています。日本は特に、さまざまな種類のシーフードを食べている国だそうですが、どんな国でも、人は海の恵みを受けている、ということですね。
今回の「ガイド」は残念ながら、あらゆる種類の魚介類をカバーできているわけではないのですが、まずは身近な食材である「シーフード」について、皆さんに考えていただくきっかけにしてもらえればと思います。
WWF会員の皆さまには、「ガイド」のパンフレット版を8月末にお届けする会報『WWF』と一緒にお送りします。
また、スマートフォンや携帯電話でも、ご覧いただけるようにしています。
ぜひ、ご覧になってみてください。