未来の大人たちのために


昨日の朝、いつものようにWWFの活動や環境関連のニュースをチェックしていたら、その中に「おーっ!」という記事がありました。

なんと、『毎日小学生新聞』に、「2050年に太陽光や風力などの再生可能エネルギーで全電力をまかなうと、84兆円の黒字になるとの試算をWWFジャパンがまとめた」と紹介されていたのです。

これは、私たちが先日発表した、研究報告書『脱炭素社会に向けた長期シナリオ2017 ~パリ協定時代の2050年日本社会像~』のことです。大人の私でも理解するのが大変なので、小学生新聞に載るとは驚きでした。

この報告書は、2050年までに、石油や石炭といった化石燃料にも、原子力にも頼らない、再生可能な自然エネルギーを柱にした、新たなエネルギー社会の実現が可能であることを示し、そのために必要なことを提言しています。

そして、その中では、革新的な技術に頼らなくても、今ある省エネ技術をもっと広く取り入れることで、2050年までに日本が必要とするエネルギー量を、約半分に減らせる、つまりそれだけ「お得になる」という可能性を示しました。

決して簡単ではない、との意見もあるでしょう。

けれど、大切なことは、可能性を実現する意思をまず持つことです。

私たちのシナリオをたたき台に、関係者の皆さんと議論を重ね、温暖化のない未来に向けて課題を乗り越えていきたいと、WWFの気候変動・エネルギー担当者は2月16日の発表会で力強く発言しました。

2050年まであと33年。

この毎日小学生新聞の記事を読んだ子どもたちが、いま10歳の小学4年生なら、43歳になっています。

そんな未来の大人たちが、希望ある未来で生きていけるように、今の大人が今やるべきことをやろうと、改めて思ったのでした。(広報担当 新井秀子)

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C&M室 メディアグループ所属
新井 秀子

WWFの活動情報を主に報道関係者向けに発信しています。

地球環境問題に取組む研究者になろうと決意して、民間企業を辞めて大学院に。在学中に霞ヶ浦流域河川の市民調査に携わり、市民活動の意義を体得。水質調査に行ったフィリピンで褐色の山々に衝撃を受け、何とかしたいと、研究者の道よりWWFを選択。あきらめずに一歩ずつ進んでいます。

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