漁船から食卓まで!マグロを守るためのチームワークを


福岡より、水産担当の山内です。
「太平洋クロマグロ(本マグロ、メジ、ヨコワを含む)」の資源管理を検討する中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の北小委員会が閉幕しました。

結論から言うと、資源を守るための十分な漁業管理措置は採択されず、全体としては残念な結果となりました。

まぐろ資源の保全措置をWCPFCが採択し、日本国内でも国が主導して資源管理体制を導入したのは2010年のことです。

私たちもこれを歓迎し、水産資源の未来を危惧する方々とも、その喜びを共有しました。

しかし、それから3年。太平洋クロマグロの資源状況は、過去最低水準であることが明らかになりました。

そうした中で、今回の北小委員会では「より中長期的に太平洋クロマグロの資源回復を図ろう」という議論が始まりました。

この資源回復の議論を今、率先して引っ張っているのは日本の代表団です。

国際的な水産資源管理の場では、とかく厳しい評価を受けがちな日本ですが、今回の会議では、資源回復計画の策定に向け、迅速な提案を行ない、他国に対してもその重要性を説き、見事なリーダーシップを発揮しました。

来年の本格的な資源回復計画採択のため、クロマグロ最大の漁獲・消費国として、他のどの国よりも責任を果たすのだという日本代表団の決意と尽力は、海外の関係者にも伝わったことと思います。それを私も、驚きをもって実感しました。

水産関係者はより厳しい、また効果的な資源管理対策を検討、実施しなくてはいけない局面に立っています。そして自国の代表団が頑張る中で、消費者である私たち自身もまた、その責任を果たすべき時が来ています。

海とマグロを守るのは、漁船から食卓までをつなぐ日本人のチームワークです。お店では今もメジなどの小さな本マグロが売られています。それを「安いから買う」そんな無関心を、今こそ絶たねばならないと思います。

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自然保護室 海洋水産グループ長
山内 愛子

小さい頃から水族館が大好きでした。ご縁があって、水産学を学び、海の専門家として生きることに。これまで出会った海と暮らす人たちへの恩返しと、魚を食べるのが大好きな世界中の人々のために、7つの海を回遊しています。

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