シベリアトラの推定個体数の増加を確認!総合調査の暫定結果が発表される


記者発表資料 2015年5月28日

2015年5月27日、ロシアの天然資源省は極東ロシアを中心に生息するトラの亜種シベリアトラ(アムールトラ)の総個体数が、増加傾向にあることを発表した。

これは、今年2月にロシア天然資源省がWWFなどの支援を受け、2,000人の調査員を動員して実施した、総合的な個体数調査の暫定結果を受けて推定されたもの。

その数は、480~540頭で、10年前の調査時に推定された402~502頭を上回る数字となった。

また、今回の調査では、これまで最大で50頭ほどとされていた、ヒョウの亜種アムールヒョウの個体数も、60~70頭と推定し、確実な増加が確認された。

今回、最新の推定個体数をもたらした調査結果は、過去10年間にわたり行なわれてきた、「ヒョウの森国立公園」の設立(2012年)をはじめとする、保護区の拡充、密猟対策の徹底、さらには違法行為に対する厳罰化といった、さまざまな保護活動の成果を反映したものでもある。

しかし、現地ではいまだ森林破壊や密猟が続いており、今回の調査の結果からも、地域によってはトラが減少している事実が明らかにされた。

WWFではこの調査の結果をふまえ、今後、どの地域で、どのよう保護活動に力を入れるべきなのか、その方向性を検討しつつ、国立公園当局や現地のNGOと協力しながら、シベリアトラおよびアムールヒョウの保護・調査活動を継続してゆく。

そして、次のトラ年(2022年)までに、シベリアトラを含む世界すべての野生のトラの総個体数を、現状の推定(約3,400頭)の倍にすることを、分布域の各国政府と協力しながら目指している。

なお、今回の調査の結果は、あくまで暫定的なものであり、正式な報告は2015年10月に発表される予定である。

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