ASC認証水産物の取り扱いに関心のある流通企業の方へ
2013/09/24
ASCの認証では、MSCと同様、収穫後の水産物の加工・流通過程のトレーサビリティーについても審査が行われます。ASCのマークをつけてお店に並ぶのは、厳しい審査をパスした信頼ある製品だけ。消費者もこのASCのマークによって、それが自然環境や社会問題に配慮した製品であることが分かり、安心して養殖水産物を買うことができます。
ASCのCoC認証とは?
ASCの養殖認証を取得した養殖場からの水産物にASCのラベルをつけて流通させるには、収穫後の加工・流通過程に認証も必要になります。
これは製品の加工・流通過程で非認証製品にASCラベルがつくことを防ぐことにより、ASCの信頼性を確保し、ASCの養殖認証を取得した養殖場からの水産物のみが確実に消費者にASC認証製品として届くようにするためです。
そのため、収穫後の水産物の加工・流通過程のトレーサビリティーに関する審査が行われます。これをCoC(Chain of Custody)認証といいます。生産から流通、消費までを一連のつながりとして全て認証するのです。

何がどう審査されるの?
審査のポイント
ASCのCoC認証では下記のような点が審査されます。
- 入荷したASC認証製品の量、魚種、入荷時期、納入業者、および貯蔵場所
- 出荷したASC認証製品の量 また、以下の点も重要になります。
- ASC認証製品を、入荷、加工、包装、貯蔵、出荷の過程において、非ASC認証製品と混ぜたり取り違えたりしないこと。
- 扱った魚種、数量、およびその処理についての、完全な記録をとっていること。
すでにMSCのCoC認証を取得されている方は
ASC認証製品の取り扱いは、MSC認証製品に準じます。そのため、すでにMSCのCoC認証を取得されている方は、所定の書類を提出、審査をするだけで、ASC製品のCoC認証を取得することができます。