COP10に向けた記者会見を開催


生物多様性条約(CBD)の第10回締約国会議(COP10)が開催されている現地の名古屋には、WWFジャパンだけでなく、WWFインターナショナルな ど世界各地のWWFスタッフが名古屋に来ています。WWF代表団は、COP10直前に、東京と名古屋で記者会見を開催し、WWFがCOP10に求めること を記者のみなさんに伝えました。

空前の規模となっているCOP10

2010年CBD・COP10には事前登録を済ませた人だけでも1万人を超えており、生物多様性条約の会議としては空前の規模になっています。

COP10は「生物多様性サミット」とも呼ばれており、世界の130を超える国の閣僚級が参加する見込みとCBD事務局から発表されています。これは、生物多様性保全のために、これからの10年に世界が何をすべきかを決めるためです。この会議では2011年から2020年までの「新戦略計画」が採択される予定です。

世界中の注目が集まる中、WWFネットワークでは、会議に先立ってポジションペーパーを公表し、各国政府に対して、新戦略計画に関するWWFの提言を反映させるよう働きかけてきました。ポジションペーパーは英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、日本語で公表されています。

記者会見を開催

WWFは2010年10月14日に東京で、10月17日に名古屋で記者会見を開きました。WWFとして、この会議で何が達成されるべきかをメディアの人々に理解してもらうためです。

WWFネットワークからは、ポジションペーパーの取りまとめ役であるギュンター・ミットラッハ(WWFドイツ)とCBDマネージャーであるロルフ・ホーガン(WWFインターナショナル)が記者会見に臨みました。

ロルフ・ホーガンは13日にWWFが公表した『生きている地球レポート(Living Planet Report)』にふれ、人類の地球環境への負荷を小さくし、持続可能な発展の道筋を見つけなくてはならないと述べました。また、意欲的な新戦略計画、野心的な資金動員戦略、生物多様性の豊かな国に保全の資金を提供することになるABS議定書の採択を求めることを話しました。

また、ギュンター・ミットラッハは、各国が国家勘定に生物多様性の要素を組み入れることが重要になっていくと強調しました。

現在は、各国の経済状況はたいていの場合、GDPで測られています。
ギュンターは「人々の幸福はGDPだけでは測れない」と述べ、生物多様性や生態系サービスの要素も考慮されるべきだとしました。

過剰な漁獲に結びつく補助金は徐々に削減していき、保全に振り向けることで漁業のグリーン化が実現するとも言いました。
これからは、経済政策や開発計画を考える際に、生物多様性という要素は必須となる、というわけです。

ギュンターは最後に、生物多様性と気候変動はコインの裏表の関係にあるとして、互いに連携し、より効果を挙げるような取り組みをしていくべきだと語りました。

COP10の会期中、世界各地から来たWWFスタッフは、代表団に働きかけ、WWFの提言が新戦略計画などに反映されることを求めて活動します。WWFの活動に注目してください。

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WWFブースでの記者会見と、会議場の様子。
WWFのロルフ・ホーガン(写真上)とギュンター・ミットラッハ(写真下)

記者発表資料

 

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