写真展「アムールヒョウの森の里 極東ロシアの子どもたちが写した世界」実施報告


 WWFジャパンは2008年8月、ワンダーアイズプロジェクトと共同で、極東ロシアの森や地域の暮らしを紹介する写真展を実施しました。これは、現地の町にすむ子どもたちが撮影した写真と、この地に生息する希少な野生動物アムールヒョウの写真などを展示したものです。来場者の方からは、極東の自然や子どもたちの表情に親しみがわいたなど、多くの感想が寄せられました。

近くて遠い極東ロシアの風景を紹介

 日本は、北米や東南アジアをはじめ、さまざまな国から大量の木材を輸入しています。とりわけ、ロシア極東地域では、木材を入手する際に深刻な森林破壊が起こっているといわれ、木材の消費国である日本を含めた、緊急の対策が必要とされています。

 しかし、現地の森林破壊に日本が深く関係しているにも関わらず、ロシア極東地域の自然や文化などについて、日本ではほとんど知られていません。

 そこで、WWFジャパンは2008年8月から9月にかけて、さまざまな国や地域の子どもたちと写真を通じた交流プログラムを実施している民間団体「ワンダーアイズプロジェクト」と協力し、「Russia Near East」と題した写真展を東京の2つの会場で実施しました。

 この写真展は、ロシア極東地域の子どもたちが撮影した写真を通し、身近な自然やくらしを日本に紹介するものです。

 

A会場

日時:2008年8月2日(土) ~ 31日(日)
場所:ギャラリーウオーク・汐留メディアタワー
共同通信本社ビル 3階 港区東新橋1-7-1

B会場

日時:2008年8月29日(金) ~ 9月8日(月)
場所:コニカミノルタプラザ
新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル

 

 A会場では約20点、B会場では約100点の子供たちの写真を紹介したほか、野生での生息数わずか30頭前後といわれるアムールヒョウの貴重な写真や、ロシア極東地域を紹介するパネルも同時に展示しました。


共同通信本社会場(A会場) (C)WWFジャパン

コニカミノルタギャラリー会場(B会場)
(C)WWFジャパン

トークショーも実施

 また、2つの会場では、内容を変えた展示も行ないました。
B会場のコニカミノルタプラザでは8月29日に、オープニングイベントとして、絵本作家あべ弘士氏のトークショーを実施。あべ氏は、今や日本で最多の入園者数を数える動物園、北海道旭山動物園の飼育担当を勤め、現在は絵本作家として活躍しています。

 当日はあいにくの悪天候に見舞われましたが、客席はほぼ満席。普段は静かな写真ギャラリーはなごやかな雰囲気で包まれました。
写真プログラムを実施したワンダーアイズプロジェクト代表の永武ひかる氏が挨拶された後、WWFジャパンのスタッフが、あべ弘士氏をご紹介。さっそくトークショーが始まりました。

 トークの主題は、飼育係として動物に身近に接しておられた旭山動物園での実体験や、ロシア極東地方を流れる全長約600kmの大河、ビキン川流域の森林地帯を旅し、現地の人と寝食を共にした思い出です。ユーモアを交えたあべ氏の楽しい語り口に、笑い声の絶えないイベントになりました。

 そして、予定時間を大幅に上回ったトークショーの後には著書のサイン会。イベントは盛会のうちに幕を閉じました。
写真展への来場者の方々からは、極東地域に親しみがわいた、子どもたちの表情がすばらしかったなど、多くの感想をいただきました。

 実感するのが難しい、国外で起きている環境問題や、その保全活動。これらの問題や、取り組む人たちのことを知るためには、現地のことをまず身近に感じ、理解することが、大切な一歩となります。WWFは今後、この写真展を各地で巡回し、より多くの方に、ロシア極東地域のことを知っていただきたいと考えています。

関連情報

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アムールヒョウについてのパネルと子どもたちの撮影した写真
(C)WWFジャパン

オープニングゲストあべ弘士さん。極東地域にはこれまで3度訪問されている。
(C) コニカミノルタプラザ

サイン会も盛況。予定時間を過ぎても、お客様は辛抱強く待ってくださいました。
(C) コニカミノルタプラザ

 

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