電気なしで生活している人は世界に何人?
2011/05/26
温暖化担当の池原です。
先日から、WWFのサイトで、新しいシリーズ連載を始めました。題して「新しいエネルギーを考える」。
今、日本で、世界で、原子力発電に大きな疑問符が付けられ、新たなエネルギーのあり方が真剣に問い直されています。
私たちの生活に欠かせないエネルギー。
でも、普段使っている割には、意外に知らないことも多くあります。
たとえば、日本では電気製品を使いたい時、コンセントにつなげば「電気が使える」のはあたりまえのこと。ですが、これは決して、世界的な「常識」ではありません。

21世紀になっても、確実な電気の供給を受けずに生活している人が、世界にはまだ14億人もいるのです!
途上国には、いまだに電気もなく、光熱を薪などから得て暮らしている人たちが数多くいます。そして、このエネルギーについての「不公平」は、石炭や石油の消費によって生じる地球温暖化の被害についても、不公平を生み出しています。
今、温暖化の悪影響を最も強く受けているのは、電気をろくに使わずに生活している、こうした貧しい国の人々です。
全ての人々が手頃で、安全な、エネルギーを使えるようにしていくためには、これから何が必要なのか。それは、未来に向けて私たちが考え、行動してゆかねばならない、大きな課題です。
ぜひご一読いただければと思います。