あっぱれ九州電力!再エネ78%を達成!


風力や太陽光などの再生可能な自然エネルギー(再エネ)。
その利用が盛んなスペインやドイツから、時々「再生可能なエネルギーの供給が、全体の7割に達した」などというニュースが飛び込んできます。

ところがこの5月、一時的にですが、なんと78%を達成した国がありました。日本です!

これを実現したのは太陽光発電の申し込みが急増している九州電力で、太陽光と風力だけで66%、さらに問い合わせたところ、地熱や水力などその他の再エネも入れて、78%を達成したとのこと!

これは、連休で電力需要の少ない今年5月4日の午後1時、晴れてぐんぐん太陽光発電からの出力が上昇する中、火力発電などを絞った結果だそうです。

しかも、一日を通しての再エネ比率も38%に達したとか! すごい!これは日本一でしょう!!

太陽光発電の増減に合わせ、火力発電を絞ったり上げたりするのは、電力系統を運用する九州電力の担当者にとって、本当に大きなチャレンジだったと思います。

*クリックで拡大します

さらに、揚水発電(*)も使っている様子が伺われ、これまでの日本にはなかった新しい運用の仕方が実現されていたことが分かりました。

再生可能エネルギーの「固定価格買い取り制度」が導入されて、太陽光が急増してからわずか4年。
それでも、これを実現したのは、さすが日本の技術です!

また、この背景には、気象予測を使った先進的な出力予測システムの活用もありました。気象予測を使えば、明日どのくらい発電できるか、予めわかるのです。

もはや、世界の常識になりつつありますが、太陽光や風力は天気任せの「あてにならない電源」ではありません。

このノウハウが日本中に広がり、ドイツやスペインを追い越し、日本発の再エネのニュースが世界を驚かせる日が来るといいなと思う小西でした。

なお、日本でもっと再エネが導入できます!という寄稿が、今週の「週刊エコノミスト」に掲載されています。よろしければぜひ読んでくださると嬉しいです!

  • *揚水発電:電気が余る時間に上の池に水をあげ、電気が足りない時に下の池に水を落として発電する水力発電

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自然保護室所属 気候変動・エネルギーグループ所属
小西 雅子

国連交渉や国内政策提言に従事。近年は気象予報士として予測できる電源である再生可能エネルギーの拡大に強い関心。

世界197か国が温暖化対策を実施する!と決意して2015年に国連で合意された「パリ協定」の成立には感動しました!今や温暖化対策の担い手は各国政府だけではなく、企業や自治体・投資家・それに市民です。「変わる世の中」を応援することが好きな小西です♪

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