WWF法人会員30周年 ミサワホームのお取組み


WWFジャパンには、環境保全活動を継続的にご支援いただく「法人会員制度」があります。
WWFの理念や活動にご賛同いただき、毎年会費を拠出いただくことで、私たちの活動を長期的に支えてくださる仕組みです。

このたび、ミサワホーム株式会社が法人会員として30周年を迎えられました!
長年にわたるご支援への感謝をお伝えするため、感謝状をお渡しし、サステナビリティに関するお取組みについてお話を伺ってきました。

感謝状贈呈の様子
© WWF-Japan

感謝状贈呈の様子

ミサワホームの事業で欠かせない「木材」は、森林保全や生物多様性など、環境問題と深く関わる重要な資源です。
今でこそ“サステナビリティ”や“ネイチャーポジティブ”といった言葉が広く使われていますが、ミサワホームは2010年の段階で業界に先駆けて木材調達ガイドラインを策定されており、その策定にはWWFジャパンも関わらせていただきました。

この木材調達ガイドラインの中では、

・生態系に悪影響を与える木材や絶滅危惧種の使用を行わないこと
・供給源が特定された木材や、森林認証などサステナビリティが担保された木材を積極的に調達すること

が明確に定められています。

この方針の実行にあたっては、WWFジャパンが公開している「林産物調達チェックリスト」をご活用いただき、毎年の調達状況を確認。トレーサビリティが不十分な場合には担当者が国内外問わず現地まで足を運び確認を行うなど、実効性の高い取り組みを継続されています。
また、WWFの担当者とも定期的に意見交換を行ない、チェックリストの評価の妥当性や改善点についてディスカッションを続けています。

林産物調達チェックリスト
© WWF-Japan

林産物調達チェックリスト

このように、ミサワホームとは、法人会員として長くWWFの活動をご支援いただく一方で、事業にも直結する木材調達の分野では、時に率直な意見を交わしながら、サステナビリティのあり方について真剣に議論を重ねてきました。

WWFジャパンでは、企業の皆さまとそれぞれのマテリアリティ(重要課題)に合わせた専門的な対話や情報提供を通じて、サステナビリティの取組みを促しています。

こうした長年の協働の積み重ねが、企業のサステナビリティを確かなものにし、社会全体の変化につながっていくことを実感しています。

これからも、法人会員という関わりを1つのきっかけに、持続可能な社会づくりに向けた動きを企業の皆様とご一緒していきたいと思います。

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マーケティング室(コーポレートパートナーシップ)
西田 旋律

学士(農学部森林科学)大学卒業後、製紙会社へ就職。在職中海外の子会社に出向し、原料となる木材チップの製造、森林認証取得、会社運営に携わる。帰国後、流通業界へ営業として飛び込み、紙・包材・什器・食品などの調達、物流構築、販売に従事。営業を通じて環境貢献したい想いから、認証機関へ転職。森林認証の営業・審査員を兼務し、国内森林認証の拡大に貢献。 その後、森林保全だけでなく、包括的に環境保全に取組む必要性を感じ2024年にWWFへ入局。法人担当として活動。

持続可能な世界を実現するには、環境・社会・経済のバランスが重要です。これまで経済と社会を優先した結果、昨今では環境問題を起因とした経済・社会への影響が深刻化してきています。企業の皆様と共に環境保全に取組むことで、持続可能な世界を実現し次世代へ繋いでいきたいと思います。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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