「約束」は、守るべし!年の瀬のバッドニュース


温暖化担当の山岸です。
事務局もすっかり年の瀬モード。一部、仕事が終わらずに大いに焦ってる人たちもいますけど(自分を含む)。

今年も色々とあったけれど、応援して下さった皆さんに感謝しつつ、来年も頑張ろう!…と思っていたら、最後に一発、地球温暖化対策に関するバッドニュースが入ってきました。

今日の閣僚委員会で、地球温暖化対策基本法案の中で主要施策として位置づけられている3施策のうち、排出量取引について、正式に先送りが決定されたそうです。しかも、期限も定めず、「慎重に検討」するべしと述べられているだけとのこと。

WWFジャパンは、日本を「脱炭素」化に向かわせる主要な政策として、排出量取引制度の導入を訴えてきました。これだけで全てが上手くいくなんて思っていませんが、間違いなく鍵となる政策として、制度設計も含めた提案をしてきました。

ですから、その導入をマニフェストで「約束」していた民主党政権には、ちょっと期待していたのです。
しかし、ここへ来て、それが無期限の先送り。

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噂では、「2020年までに排出量を1990年比で25%削減する」という目標すら、反故にすることも議論されているとか。
ここまで政策議論が後退するとは、正直、思っていませんでした。深い失望とやり場のない怒りを感じています。

国連気候変動カンクン会議(COP16・COP/MOP6)での予想以上の成果を背景に、今こそ、国内政策を整えて、説得力を持った外交を展開するべき時。国際的な枠組みの形成に貢献していくべき時です。なのに、逆に国内政策の約束を後退させては、日本は国際的な信用を完全に失ってしまいます。

2011年は、日本政府の温暖化対策への「本気度」が問われる年となりそうです。
私たちも負けずに頑張りたいと思います。

 

 

自然保護室 気候変動・エネルギーグループ所属
山岸 尚之

国連交渉や国内の気候・エネルギー政策でのアドボカシー(提言)活動を担当。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

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