週末の悪いニュース?エネルギーと温暖化に関する不穏な動き


温暖化担当の山岸です。
先週末、温暖化とエネルギーに関して、ちょっとびっくりなニュースが飛び込んできました。

小沢鋭仁前環境大臣(!)ら一部の民主党の議員が、地球温暖化対策基本法案から、現政権の「25%削減目標」を削除することを修正内容とする「修正試案」を、自民党に対して提示していた、というニュース。

先日、参議院での質問に対して、菅総理が25%削減目標は「維持する」と述べた矢先の出来事だったので、「一体どうなっているんだ??」と、正直、戸惑いを隠せませんでした。

地球温暖化対策基本法案を早期に通すことは、日本にとって確かに重要で、今年末の南アフリカ・ダーバンでのCOP17・COP/MOP7までに、ぜひとも成立させるべきです。

しかし、その中の肝ともいえる「25%削減目標」を、こうも簡単に取り下げる案が、民主党内部から出てきてしまうという事実にはとてもがっかりさせられました。しかも、取り下げた上に、具体的な目標は法案成立後に作る「基本計画」の中で作る、とされています。これだと、議論が来年に先延ばしにされるだけでなく、目標が劇的に落とされる可能性がとても高い。

エネルギー政策に関する、菅総理のこれまでの諸々の対応には、WWFジャパンとしても決して満足していません。しかし、少なくとも「25%削減」について維持するとは言ってくれた。その背後で、足元の民主党においてこんな動きがでていることに、とても悲しい気持ちにさせられます。

不信任案だとか退陣の時期だと、大騒ぎをしている脇で、本当に大事なことがなおざりにされていく、そんな懸念が日に日に強くなっていきます。そんな気持ちから、取り急ぎ声明を出しました。ご参考頂けると幸いです。

 

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自然保護室 気候変動・エネルギーグループ所属
山岸 尚之

国連交渉や国内の気候・エネルギー政策でのアドボカシー(提言)活動を担当。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

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