「京都議定書」が発効した日。そして、新しいフェーズへ


温暖化・エネルギー担当の山岸です。
あまり知られていないと思いますが、8年前の今日(2月16日)は、「京都議定書」が発効した(国際法として効力を持った)日です。

「8年目」というとあまりキリがいい年ではないですが、実は、今年は同時に、京都議定書の第1約束期間(2008~2012年)から第2約束期間(2013~2020年)への移行のタイミングでもあります。つまり、新しい取組みへのステップの年。

これまで、京都議定書があったことで、国際社会は、温暖化対策の取組みを進めることができました。日本でも、この議定書がなければほとんど対策は進まなかったかもしれません。

しかし同時に、これまでの取組みの延長線上では、「世界の平均気温の上昇を2度未満におさえる」という国際的な目標は達成できないことも分かっています。

本来であれば、京都議定書が築き上げてきた礎の上に、さらなる取組みを重ねていくべき時です。しかし、日本は第2約束期間については、京都議定書とは決別する道を選びました。

そして今も、温暖化対策の方向性そのものが一向に見えてきません。震災や経済危機等を理由に、「後回しも仕方ない」という雰囲気になってしまっています。

1997年に京都議定書が採択されて以降、日本の中でも温暖化対策に関する法や体制が整備され、世間的な関心も徐々に高まってきました。かく言う私も、実は、この問題に関心を持ったきっかけは、議定書の採択でした。そういう方は、少なくないと思います。

京都のおかげでこの問題の重要性に目覚めた者の一人として、今の日本の、そして世界の状況は非常に残念で歯がゆいものです。私たちは今、もう一度、この日本の古都の名を冠する議定書が持つ意義を噛みしめて、次のステップを踏み出すべきときではないでしょうか。

そんな思いを込めて昨日、声明を発表しました。ご覧になってみてください。

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自然保護室 気候変動・エネルギーグループ所属
山岸 尚之

国連交渉や国内の気候・エネルギー政策でのアドボカシー(提言)活動を担当。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

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