日本が「宝石賞」を初受賞!


ペルー、リマの国連気候変動会議(COP20)より、温暖化担当の小西です。

気候変動問題に取り組む世界900以上のNGOがつくるCAN(気候行動ネットワーク)インターナショナルは、その日の国際交渉に希望の光をもたらした国に「宝石賞」を、逆に交渉を停滞させた国には「化石賞」を贈っています。

残念ながら日本政府は「化石賞」の常連なのですが、11日、初めてとなる「宝石賞」を受賞しました! ただし、この受賞は「条件つき」。そのため、「あと一歩で宝石賞」と名づけられました。

「栄えある宝石賞を受賞したのは日本!」と叫ぶ授賞式のプレゼンター、ケビン・バックランドさん

前日の会議で日本政府は、各国政府が提出する国別目標案の事前協議に、締約国だけでなく、NGOを含むオブザーバーの参加を認めるよう主張。この問題で世界をリードしようとする姿勢が高く評価されました。

一方で日本は、途上国の温暖化対策を支援するGCF(緑の気候基金)の理事会の模様を、インターネット放送で中継する提案には、アメリカとともに反対。これは多くの国、そして世界のNGOが、理事会の意志決定の透明性の確保する上で欠かせないと考えている重要な内容です。

透明性を高める提案をしながらも、他方では透明性の確保を否定している、ということで、「条件つき」の受賞になりました。

宝石賞のトロフィーを手にするまであと一歩。がんばれ、日本!

夕方にCANが開いた授賞式では、日本のNGOの若者が日本代表として登壇。「宝石賞」のトロフィーを受け取ろうとするたびにかわされるパフォーマンスを行ない、拍手と笑いを誘っていました。

日本にはぜひ本物の宝石賞を手にし、化石賞ではなく宝石賞の常連になってほしいと思います。

そして、国外だけでなく、国内の温暖化対策に関する議論でも透明性を高め、この分野では日本が世界一といわれるようになることを願ってやみません。

COP20でNGOを代表して意見を述べるCANインターナショナルのワエル・マイダンさん。気候変動の国際交渉では市民参加が認められている

自然保護室所属 気候変動・エネルギーグループ所属
小西 雅子

国連交渉や国内政策提言に従事。近年は気象予報士として予測できる電源である再生可能エネルギーの拡大に強い関心。

世界197か国が温暖化対策を実施する!と決意して2015年に国連で合意された「パリ協定」の成立には感動しました!今や温暖化対策の担い手は各国政府だけではなく、企業や自治体・投資家・それに市民です。「変わる世の中」を応援することが好きな小西です♪

この記事をシェアする

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP