2月27日は「国際ホッキョクグマの日」


こんにちは。広報担当の大倉です。
今年1月、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、2017年の世界の平均気温が、1880年以降の観測史上2番目の高さであったと発表しました。

この冬、日本は降雪が多いためピンと来ないかもしれませんが、地球の平均気温は上昇傾向にあります。

温暖化の影響を強く受ける動物として真っ先に思い浮かぶのは、ホッキョクグマではないでしょうか?

カナダのチャーチルで撮影されたホッキョクグマの親子。ホッキョクグマは氷上で獲物を狩るため、氷の無い夏場はほとんど絶食で過ごします。

実は今日、2月27日は「国際ホッキョクグマの日」です。

ホッキョクグマが生息するのは、カナダ、アメリカ、ノルウェー、ロシア、デンマークの5カ国。

1973年には協力して狩猟に厳しい規制を導入し、個体数を回復させたこともあります。

しかしその後、温暖化による絶滅の危機が明らかになり、レッドリストでも再び危急種に指定。

主な生息地である海氷の減少にさらされるホッキョクグマをいかに保護するかが、大きな課題となっています。

そうした中、WWFカナダは先日、5カ国の保護策の進捗を点検する報告書を発表しました。

それによると、2015年に5カ国が共同して立てた62のホッキョクグマの保護行動計画(The Circumpolar Action Plan for the Conservation of Polar Bears)のうち、3つしか完了していないことがわかりました。

5つの国が取り組むホッキョクグマ保護のための行動計画の進捗状況をWWFカナダが評価した報告書

この計画は10年間の実行計画で、今ちょうど2年が過ぎたところですが、WWFカナダは進捗の遅れを警告。

取り組みを加速し、特に多国間で連携して進める保全活動の遅れを取り戻すように求めています。

また温暖化の他にも、生息地の減少で人間との距離が近くなり、あつれきが増している問題や、石油や天然ガスの採掘などによる影響も懸念されていますが、残念ながら対処が進んでいません。

2025年を目標年としたこの行動計画が、どう進展するのか。引き続き注視していきます。

上の報告書より。62の行動計画のうち完了したものはまだ3つ。進行中が7、期限切れのものが9、実行待ちが43もある。

関連情報

C&M室 メディアグループ所属
大倉 寿之

プレス担当。

90年代の諫早干拓問題やオゾン層破壊の話題はけたたましくアラーム音が鳴り響く「警告の赤」。一方、今の温暖化の進行や自然資源の過剰消費は、いつみても「要注意の黄」がともっている状態なのかもしれません。これに慣れっこになってはいけない、そう思いながら、環境ニュースに日々感度の高いアンテナを張っています。

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