福岡県「ワンヘルス」国際フォーラム開催!1月30日


新年も話題が絶えない、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。

しかし、感染者の増加や、ウイルスの変異といった、厳しい情報が飛び交う一方、ワクチンの開発や、医療従事者の方々の献身、そしてこのコロナ禍にあってそれに負けじと協力し連帯する、さまざまな人たちの心と行ないには、本当に勇気づけられる思いです。

そんな中で、もう一つ、良いニュースをお聞きしました!

福岡県で1月23日から30日かけて、「福岡県“One Health”国際フォーラム2021」が開催される、というお知らせです。

One Health(ワンヘルス)とは、人、動物、生態系、この3者の健康(ヘルス)を、一つのつながったものと捉え、守っていくことを目指すもの。

森林破壊などが深刻化し、自然界にあった未知のウイルスを持つ野生動物と、人や家畜が接触する機会が増え、新型コロナウイルス感染症などの動物由来感染症(人獣共通感染症)が多発するようになったことを受け、国際的に注目されている考え方です。

日本では家畜、人の健康、環境問題は、それぞれが別の行政や法律で管理されていますが、こうした垣根を越えて「ワンヘルス」を目指すことは、これからの未来と、新たな感染症を防ぐ上で、欠かせない取り組みです。

その意味でも今回、福岡県が中心となり、国に先駆けて「ワンヘルス」をリードする国際フォーラムの開催に踏み切ったことは、本当に心強く、嬉しいお知らせでした。

また、福岡県では自治体で初のワンヘルス条例も制定し、今後のワンヘルス実現にも期待がもたれます。

私たちが取り組む野生生物や自然保護にも、深くかかわる「ワンヘルス」。

さまざまな分野の方々と共に、これを日本でも実現できるように、頑張っていかねばと思います。

皆さまぜひ、ご参加ください!

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自然保護室(野生生物)、TRAFFIC
浅川 陽子

学士(法学)
大学卒業後は官公庁に勤務。JICAの青年海外協力隊としてインドネシアの国立公園で環境教育とコミュニティ開発に携わった後、2018年にWWFに入局。
ペットプロジェクトでは、規制強化を担当し、2021年からは消費者の意識変容に向けた取り組みにも着手。

動物好きな消費者が、野生動物を絶滅の危機にさらしてしまわないよう、あるべき野生動物との付き合い方、社会のルールとは何か、を日々勉強中。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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