英王室ロイヤル・ウェディングにもFSC紙


こんにちは!森林担当の古澤です。
4月29日のイギリス王室のロイヤル・ウェディング、みなさんご覧になりましたか?
イギリスも今経済がどん底とのことで、控えめながらも、見事華やかなひと幕!
ここのところ震災や原発問題でいっぱいだった頭も、明るい話題でちょっと嬉しい気持ちになりました~

このウェディングに関連して、一つ私たちに嬉しいニュースがありました。
今回式典への列席者に配布されたプログラム(全28ページ)に、FSC認証紙が使用されたというのです!

このFSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)の「森林認証」は、原料の調達地である森林や地域社会に配慮して製造された紙や木材製品に与えられるもの。持続可能な森林管理が適正に行なわれていることを証明するものなのです。

こうした環境や社会に配慮した製品を選ぶことを、私たちは「責任ある調達」と言います。物をつくる側だけでなく、使ったり買ったりする側も、原産地の自然や社会、そして私たち自身の行動に「責任を持つ」必要があるという考えに基づいています。

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ロイヤル・ウェディングのプログラムの表紙。

実はFSC認証紙は、2009年のオバマ大統領の就任式の招待状にも使われました。
今回の歴史的式典にもFSC認証紙が採用されたことで、FSCについて、また私たちの果たすべき「責任」について、もっと多くの人に知ってもらえればいいなと思います。

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自然保護室(森林グループ所兼 マーケットグループ長)
古澤 千明

大学卒業後、民間金融企業での勤務を経てWWFジャパンに入局。2010年より主に東南アジアの森林保全プロジェクトを担当。インドネシアやメコン地域などのWWFオフィスとも連携しながら、森林減少の要因となっている農林産物の生産について、関係企業に生産現場の課題を伝えたり、調達改善のための支援に取り組む。2021年からは、マーケットグループ長も兼任し、森林保全の枠を越えて企業のサステナビリティの向上に努める。

幼いころから自然や生き物への興味はありましたが、WWFとの出会いは偶然でした。自然科学や生物のスペシャリストではない自分だからこそ、得られる理解・賛同もあると信じつつ、そうは言っても日々勉強です。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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