あなたの声を届けよう!太陽光パネルリサイクル義務化への署名活動


気候変動問題の解決策として、とても重要な役割を担う太陽光発電。
この10数年で大きく普及が進みましたが、現在、新たな問題に直面しているのを知っているでしょうか?将来発生する太陽光パネルの廃棄です。

国が太陽光発電などの電気を一定期間、同じ価格で買い取る「FIT制度」が2012年にスタートし、多くの太陽光発電所が設置されました。その買取期間20年を終了する発電所が2030年代から急増し、使用済みパネルの大量排出が予想されているのです。

もし対策を打たなければ、大量廃棄による埋立処分場の逼迫だけでなく、適切に処分されず放置される懸念もあります。

こうしたなか、国も2024年からパネルリサイクルの義務化を目指し検討をしてきましたが、今年8月末には義務化を断念。方針転換をして、現在は努力義務化を目指すと報道されています。しかし、努力義務で果たしてリサイクルが進むのか、大きな疑問が残ります。

そんな状況に待った!をかけるべく、義務化を求める署名活動が始まっています。

https://www.change.org/solarpanel-recycle

太陽光パネルはリサイクル可能であり、義務化によるリサイクル数が増えれば、今はまだ高い処理コストも下がることが期待できます。

近年は一部の開発で問題視される太陽光発電ですが、事業の立地・進め方が問題であり、技術自体が悪いわけではありません。適切に利用すれば、気候変動対策はもちろん、燃料に依存せずエネルギー自給率を高めることができます。

適切な資源循環のもと太陽光が進められるよう、リサイクル義務化の署名に、みなさんの一声を届けましょう!

この記事をシェアする

自然保護室(気候・エネルギー)
市川 大悟

学士(農学)
準学士(機械工学)
高等専門学校で機械工学を専攻後、大学で環境学を修了。卒業後は工学分野の知識を活かし、環境分野とも関わりの深いエネルギー分野のエンジニアを経て、2012年にWWF入局。以降、再生可能エネルギーのプロジェクト担当者として活動。

子どもの頃にどっぷり遊び漬かった田舎の原風景。その自然をこれからも残したいと考えてWWFに。元は畑違いのエンジニアですが、逆に培った工学の経験と環境の知識を糧に、エネルギー面から環境問題の解決に貢献したいと考えています。主な活動は、地域での再生可能エネルギーの導入を手助けすること。モデルプロジェクトの組成や、合意形成の援助、国の制度を変えるための政策提言などを行っています。
人と自然が共存できる社会を、皆さんにお見せできるよう、これからも頑張っていきます!

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP