「トラが結んだ縁」で被災地へ


広報担当の佐久間です。
4月29日から5月1日まで、東日本大震災で発生した津波の被害を受けた岩手県大槌町(おおつちちょう)へ、行ってきました。

今回の目的は、4月末日までにWWFへお寄せいただいた、被災地支援のための「緊急募金」の一部を大槌町へお届けすることと、職員有志9名で復興のお手伝いをすることです。

大槌町は、WWFジャパンにとってご縁のある地といえます。
大槌町を含む岩手県の沿岸域には、虎の面と装束を着けて勇壮に舞う「虎舞」という伝統芸能があり、1998年にWWFジャパンが「トラ保護キャンペーン」をおこなったとき、大槌町の「安渡虎舞保存会」からトラ保護のためのご寄付をいただいたからです。

今回は、WWFの活動を助けてくださった大槌町の方々に少しでも恩返しができれば、という思いでうかがったのですが、9人が1日かかっても、津波に襲われた1軒の家の中さえ片付けられないという厳しい現実を目の当たりにすることとなりました。

けれども、ひるがえって考えれば、もし各地からボランティアが集まらなければ、被災地の方々は、毎日毎日、延々と片付け作業をやり続けなくてはなりません。個人でできることは小さいけれど、個人の力も、やはり絶対に必要だと、改めて思いました。

ただ、被災地の状況は刻々と変わっているので、必ず、現地のボランティアセンターに事前に連絡してから行くことが不可欠でしょう。各地のボランティアセンターの連絡先は、ウェブサイトで「地名(県名、市町村名など)」と「ボランティアセンター」で検索すると見つけやすいと思います。

WWFジャパンでも、有志による被災地でのお手伝いを続けるとともに、5月1日より「東日本大震災による環境への影響調査と回復のためのご寄付」を募っています。こちらは、直接の人道支援ではありませんが、被災地の産業や地域社会の復興に欠かせない、環境の回復をめざすものです。ぜひ、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

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高台から見た大槌町の惨状。津波で大半の建物は流されていました。写真中央上が安渡地区

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土嚢運びと土砂・瓦礫のかき出し作業

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皆さまからお預かりした被災地支援の募金を、大槌町の副町長さんにお渡ししました。町では町長以下、主だった方々が津波で亡くなられました。しかし、職員の皆さんは休みなく頑張っていらっしゃいます

C&M室
佐久間 浩子

WWFではずっと「伝える」ことに携わってきました。今は会報を担当しています。

なにごとも決めつけてはいけない。知ったつもりになるな。複雑なものを、複雑なまま受け止める覚悟を持て。想像力を磨き、ヒトの尺度を超える努力をせよーー動物や植物に教えられたことを胸に、人と自然の問題に向き合い続けたいと思います。

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