「お礼」は「おイモ」!? オリジナリティを模索する地域エネルギー


こんにちは! 温暖化・エネルギー担当の市川です。
今日は、私が担当している「再生可能な自然エネルギー」を地域主体で普及するプロジェクトの現場、四国は徳島の鳴門市より、一つ面白い取り組みをご紹介します。

ここ鳴門市では、私たちのプロジェクトにも参加している「徳島地域エネルギー」の皆さんの手により、小規模な太陽光発電事業が行なわれようとしています。

一般の方々から寄付金を集め、地域の学校に太陽光パネルを設置しよう、という事業なのですが、この取り組みがきわめて面白いのは、そのお礼として寄付者に対して送られてくるのが、鳴門の「産物」である、ということ。 

普通ならば、電気を売った利益が出資者に還元されますが、ここで集める支援はあくまで「寄付金」。

お礼の特典も、「配当金」などのお金ではなく、金時イモやレンコンといった地場の産品!というわけです。

そして、この取り組みは、再生可能エネルギーの普及を支援するだけでなく、設置した発電設備の売電益で、地元の農林漁業者から産品を購入し、寄付者に発送するため、地域産業を支えるものにもなっています。

こうした協力の輪は、地域の生産者や太陽光パネルの設置者と、寄付をしている都市部の消費者を結び付けています。

また、電力売り上げの一部は、地域の振興基金にも回され、役立てられるそう。寄付しておしまい、ではなく、そこからが始まりなんですね。

再生可能な自然エネルギーを広げる取り組みと、地域振興に貢献しながら、名産のおいしい野菜がいただける。

そんな仕組みが広がれば、日本の各地で、小規模ながらも確実で、たくさんの人の支えによって生み出された電力が、当たり前に使われるようになるかもしれません!

この「徳島地域エネルギー」の事業については、このサイトをぜひご覧になってください。

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自然保護室 気候・エネルギーグループ所属
市川 大悟

学士(農学)
準学士(機械工学)
高等専門学校で機械工学を専攻後、大学で環境学を修了。卒業後は工学分野の知識を活かし、環境分野とも関わりの深いエネルギー分野のエンジニアを経て、2012年にWWF入局。以降、再生可能エネルギーのプロジェクト担当者として活動。

子どもの頃にどっぷり遊び漬かった田舎の原風景。その自然をこれからも残したいと考えてWWFに。元は畑違いのエンジニアですが、逆に培った工学の経験と環境の知識を糧に、エネルギー面から環境問題の解決に貢献したいと考えています。主な活動は、地域での再生可能エネルギーの導入を手助けすること。モデルプロジェクトの組成や、合意形成の援助、国の制度を変えるための政策提言などを行っています。
人と自然が共存できる社会を、皆さんにお見せできるよう、これからも頑張っていきます!

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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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