WWFジャパンは設立から50周年を迎えました


皆さまこんにちは。
WWFジャパン事務局長の東梅です。

本日、9月22日、WWFジャパンは環境保全団体として設立されてから50周年を迎えました。

長年にわたり、私たちの活動にご理解とご支援をいただき、支えてくださった皆さまに、心から御礼を申し上げます。

過去50年間で、環境保全の取り組みは大きく変化を遂げてきました。

WWFも発足した当初は、絶滅の危機にある野生動物を守ることを、活動の主な目的としていましたが、その後、海や森といった生息環境の保全に取り組みを拡大。

さらに、そのための手段として必要とされる、人間社会の生産や消費を、環境を損なわないものに改善していく「持続可能」な未来の実現を目指すようになりました。

© Karine Aigner/WWF-US

こうした取り組みの中で関わり、共に活動に取り組んできた方々も、自然や野生生物の研究者、地域の自然保護団体の方々はもちろん、他の社会問題や、法律、経済などの専門家、政府や自治体、またさまざまなビジネスに関わる皆様まで、その分野に大きな広がりを見せています。

しかし、こうした協働の拡大は、活動の大きな進展であり、成果である一方、環境問題が年々、より多くの人々にとって身近で、深刻な問題になりつつある現状を、顕すものともいえます。

乾季が通常より長く続くことで森林火災が発生しやすく、鎮火がより難しい環境を生んでいます。
© Andrew Merry / Getty / WWF
急速な森林減少が報告されるアマゾンの熱帯林。
© Luis Barreto / WWF-UK
© Jiri Rezac / WWF-UK
© Jason Houston / WWF-US

毎年のように世界各地で起きるようになった大規模な山火事、干ばつや水害。さらには森林破壊などに伴う土地の改変や、大規模な野生生物の違法取引で、自然界から人間の世界にもたらされるようになった、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような動物由来感染症など、地球温暖化や自然破壊が端緒となり、人間社会にもたらされるようになった危機は、今後さらに増え、深刻化することが懸念されています。

そして、これらの危機を乗り越え、私たち自身の手で健全で安全な未来を築いていくためには、特に2030年までの決断と行動が、重要な意味を持ってきます。

そのために私たちWWFジャパンは、2030年までに世界の生物多様性の劣化を回復の軌道に乗せ、地球の平均気温の上昇を産業革命前と比較して1.5度未満に抑える、という2つの目標を掲げ、今年の7月からそれを実現するための新たな5か年の中期計画をスタートしました。

世界の生物多様性を守り、そのために持続可能な社会を実現する。

© Andy Issacson,/WWF-U

この取り組みは、必ず成功させなくてはならないと思っています。
もしも、これが実現できなければ、もはや取り返しのつかないレベルで地球環境は損なわれ、野生生物は絶滅し、人もまた、健全な暮らしを送れなくなってしまうからです。

多くの野生の生きものたちと、今そして未来を生きる世代の人々に、このすばらしい地球環境を手渡していくために、私たちはこれからも、WWFの世界100カ国の仲間たちと共に、活動に尽力していく所存です。

これまでの50年間に、あらためて御礼を申し上げますとともに、今後とも引き続き、皆さまには活動へのご賛同とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

2021年9月22日

WWFジャパン事務局長 東梅貞義
2021年、WWFジャパンは50周年を迎えます

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事務局長
東梅 貞義

国際基督教大学教養学部理学科卒業(生物専攻)。英国エジンバラ大学修士号(Master of Science)取得(自然資源管理専攻)
1992年WWFジャパンに入局以降、日本全国各地の重要湿地の保全活動に携わる。
2019年からはシニアダイレクターとして、WWFジャパンが手掛ける地球環境保全活動全般を統括。
2020年7月 WWFジャパン事務局長就任
座右の銘は、Together possible 「一緒なら達成できる」

自然保護に取り組み30年近く。これまでのフィールドは、日本では南は石垣島のサンゴ礁から、北海道の風蓮湖まで、世界ではペンギンの生きる南米の海から、渡り鳥の楽園の黄海、そしてミャンマー・タイの東南アジア最大級の手つかずの森まで。野生生物と人の暮らしが交差する現場で、現地の人々や研究者、グローバル企業、国際機関の方々とご一緒に、自然保護と持続可能な未来を目指して日々取り組んでいます。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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