消えゆく流氷の海を取材!
2011/03/01
温暖化担当の小西です
温暖化の影響を世界各地の人々が「証言」するWWFのプロジェクト「地球温暖化の目撃者」。
先月、新しい目撃証言の取材に、北海道へ行ってきました!その時の写真と様子を紹介します。
今回の目撃者は、流氷の減少を心配している写真家の伊藤健次さん。以前にも一度、フィールドである北海道の冬の変化について、証言をしてくれた方です。
取材はまず女満別での航空撮影でスタート。天気は抜群、世界遺産・知床の半島と、動く流氷を空から撮影しました。
続いてウトロへ移動。2月なのに春みたいな陽気で流氷も溶け、海岸には波が打ち寄せていました。
そして羅臼へ。ここも流氷の海ですが、オホーツクに面したウトロ側とは流氷の具合が違います。北海道はさまざまな気候があることを実感しました。
流氷が減っている、というお話も、いろいろ聞くことができました。
昔は流氷が来ると、漁船が出せなくなるので氷は厄介者だったそうです。が、近年流氷が接岸しない年が増えると、漁獲高が激減。流氷が北から豊かな海の幸をもたらす存在であることを、今では地域の方も実感しているそうです。
網走では最後に乗ったタクシーの運転手さんも「流氷がここ10年で激減した」と嘆いていました。
私も、現地に行ってみて、本当に流氷が減少している様を実感…
でもあまりにも美しい北海道の冬。
数十年の後、この風景が変わってしまうことのないように
私たちも頑張らなくては!!
>>> 地球温暖化の目撃者のコーナー
今回北海道で取材した目撃証言も、いずれこのウェブサイトでもご紹介いたします。お楽しみに!