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【動画あり】国連気候変動会議COP23「フィジー会議」始まる

2017年11月 9日|小西

ドイツのボンより、温暖化担当の小西です。
11月6日、国連の気候変動会議(COP23)が始まりました。

場所こそドイツですが、議長国は南太平洋の島国フィジー。

小国ながら、地球温暖化の国際会議では大きな存在感と影響力を発揮し、交渉を牽引してきました。

フィジーには、そうならざるを得ない理由がありました。

CO2をほとんど排出していないにもかかわらず、最も深刻な温暖化の被害を受ける国の一つとなっているためです。

南太平洋に浮かぶおよそ300の島々から成るフィジーは、四国とほぼ面積の国土に約90万人が住む小島嶼国の一つ。

気候変動はまさに、国の存亡を賭けた闘い。

そのため、温暖化の被害に強く受ける国々を結集して、AOSIS(小島嶼国家連合)やCVF(気候脆弱性フォーラム)を組織し、自らも再生可能エネルギー100%を宣言する一方、先進国などに対策を求めてきました。

また「パリ協定」が成立した会議(COP21) でも、EUの呼びかけに答えて「高い野心連合」を結成。

強大化したサイクロンによる海岸の侵食。海水の侵入による農業への打撃。そして、海面上昇による高台への集団移転。小島嶼国が受ける温暖化の影響はさまざまです。フィジーでは2050年までには人口の20%が、海外移住を余儀なくされるとも予想されています。

アメリカを含む100か国 以上の参加を得てパリ協定を成立に導いた立役者ともなりました。

それを世界で最初に協定を批准した国となったのでした。

そして迎えた今回のCOP23。

議長国となったフィジーのフランク・バイニマラマ首相は、その開会式でこう述べました。

「私たちはパリ協定の最も高い目標を達成する。それは世界の気温上昇を産業革命前に比べて「1.5℃未満」に抑えることです」

ドイツ、ボンのCOP23会場。会場各所にもフィジーの風景写真や手工芸品などが展示され、南国のムードが漂います。大きなカヌーは、「地球のみんなが同じカヌーに乗っていることを想起させるために」展示してあるそう。

この目標は、平均気温の上昇を「2℃未満」に抑える交渉が重ねられる中、小島嶼国があえて求め続けてきた悲願であり、長い闘いの果てに手にした成果でした。

これを実現する意思を、バイニマラマ首相はあらためて訴え、締約国の結束と協力を求めたのです。

COP23は、パリ協定の実施指針となるルールブックの策定と、「促進的対話」の内容を決める重要な会議。

その成功を導く議長国フィジーの強いリーダーシップに期待したいと思います。

開会式でスピーチするフィジーのフランク・バイニマラマ首相。そのお話からは、強い意志と決意が伝わってきました。

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