東日本大震災「つながり・ぬくもりプロジェクト」について


東日本大震災の被災地を支援する取り組みの一つとして、環境エネルギー政策研究所を中心とした、自然エネルギーを基盤とする持続可能な社会をめざす環境団体は、太陽光発電で被災地に電気を灯し、バイオマスと太陽熱温水で暖かいお湯を提供する、自然エネルギーを利用した被災地支援プロジェクト「つながり・ぬくもりプロジェクト」を、現在行なっています。

太陽光・太陽熱・バイオマスなどによる被災地支援

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、数多くの尊い人命を奪っただけでなく、地域の方々の生活に欠かせない、電気や水といった基盤も根こそぎ流し去ってしまいました。

震災後、ライフラインの復旧も急ピッチで進められていますが、被災が広範囲に及ぶこともあって、自主避難されている地域などには、いまだに電気が届かないところも多いと聞きます。

そんな今こそ、地域分散型の「自然エネルギー」が力を発揮するとき。そこでWWFも、東日本大震災「つながり・ぬくもりプロジェクト」に幹事団体として参加し、実効性のある被災地支援を行なうとともに、地域の皆さまと今後の持続可能な復興に向けた検討を開始したいと考えています。

プロジェクトの内容

1:太陽光発電による電気の提供

自然エネルギー事業協同組合レクスタ

太陽光発電システムメーカーから太陽光発電パネルの提供を受け、被災地の人たちと協力して、避難所や診療所、仮設住宅などに太陽光発電システムを設置します。
モジュールはほぼ無償ですが、架台、パワコン(インバーター)、蓄電池、設置費用(人件費)、物資輸送費用などが実費でかかります。1kWあたり35万円と想定して、集まった寄付の額だけ設置をしていきます。

2:薪かまど、薪ボイラーによるお湯の提供

岩手・木質バイオマス研究会

避難所に簡易式に作れる薪かまどを作製し提供します。また移動薪ボイラー車を制作し、巡回風呂サービスを提供します。
薪かまどは1基3万円程度。トラック借り上げ費用、お風呂キット購入費、移動の燃料代など、ボイラー車1台には100万円程度かかると見ています。

3:太陽熱によるお湯の提供

ぐるっ都地球温暖化対策地域協議会

(社)ソーラーシステム振興協会加盟の太陽熱温水器製造メーカーの協力を得て、太陽熱温水器を低価格で提供いただきます。設置は同振興協会の指導者のもと、地元の水道屋さんなどにやっていただきます。
避難場所およびインフラ整備の遅れている地域を中心に、温水器を直に地面に置き、太陽熱で温めたお湯を皿洗いや洗濯に役立ててもらいます。(晴れていれば40度、曇っている日でも20度くらいになる予定です。)
550台を予定、機器の購入費、付属品を含めて一基20万円。その他、車両借用費、ガソリン代、人件費、ボランティアの現地生活費などが必要で、1件あたり30万円程度と見ています。

東日本大震災「つながり・ぬくもりプロジェクト」 設置場所マップ


より大きな地図で 東日本大震災「つながり・ぬくもりプロジェクト」 設置場所マップ を表示

支援期間は最初の短期は3カ月程度、長期では仮設住宅等への支援を含め3年程度を予定しています。また、被災地に持ち込む太陽光や太陽熱、薪ボイラーなどのシステムは、基本的に現地への無償譲渡と考えていますが、用途を終えた後に現地での活用が困難な場合には、回収リユースを検討します。

被災地団体、自治体との連携

それぞれの実行団体では、宮城県と岩手県、福島県相馬市などの被災地に実際に入り、市町村からも直接の聞き取りを行なうなど、ニーズのある避難所のリスト化を行なっています。

また、できる限り、地元の方々にも仕事として関われる仕組みを作るため、地元の関連団体やNGOの方々との連係を大切したいと考えております。

プロジェクト協力団体

R水素ネットワーク、岩手・木質バイオマス研究会、エコメッセ、エナジーグリーン株式会社、FoE Japan、おかやまエネルギーの未来を考える会、株式会社Hibana、グリーン・ピースジャパン、ぐるっ都地球温暖化対策地域協議会、環境エネルギー政策研究所、自然エネルギー事業協同組合レクスタ、ソーラーシステム振興協会、WWFジャパン、バイオマス産業社会ネットワーク、ふくしま薪ネット、森と風のがっこう(岩手)(2011年4月27日現在、今後拡大予定)

ご支援のお願い

このプロジェクトでは、自然エネルギーでの支援活動を実施するために、広く一般から寄付を集めています。
ご寄付はISEP(環境エネルギー政策研究所)のウェブサイト上からお手続きいただけます。
ぜひご協力をお願いいたします。

プロジェクト事務局:特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所内

東京都中野区中央4-54-11(担当:黒住、氏家)
E-mail:re-shien@isep.or.jp
URL : http://tsunagari-nukumori.jp/

この記事をシェアする

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは世界約100か国で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP