さかなクンと子どもたちが描いた!被災地の海の生きものたち


2014年1月21日に、東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町にて実施された、WWF顧問で親善大使のさかなクンと戸倉小学校の子どもたちが、地元に産する魚の絵を一緒に描くイベントの様子を動画にまとめました。震災から3年近く。被災地に元気を届け、南三陸を訪れる人に、少しでも地域の漁業に関心を向けてもらいたい、という多くの想いからこの催しは実現しました。出来上がった絵は、宮城県漁協志津川支所戸倉出張所の施設の一部に掲げる看板として使用される予定です。

震災復興からの新たな取り組み

2011年3月11日の東日本大震災で、大津波により宮城県漁協は戸倉出張所をはじめ、養殖施設も全て流されるなど、大きな被害を受けました。

一時は再開を危ぶむ声も漁業者の間からは聞かれたといいますが、同年2011年、戸倉出張所は漁協として活動を再開。2012年には新しい施設も完成し、現在は直販所も設けて地元漁業の復興を担っています。

そしてこの復興に際し、戸倉出張所では、新たに自然環境に配慮した漁業を開始しました。

以前より志津川湾では、ギンザケやワカメ、カキの養殖が盛んに行なわれてきましたが、カキの過密養殖による生産性の低下や海底環境の悪化などが震災前から課題となっていました。

そこで、宮城県漁協戸倉出張所では、これを改善するため、震災からの復興に際して、養殖施設を削減し、協業体制による生産を決議。安く大量の養殖水産物を生産するのではなく、品質のよい高い値のつく水産物の生産を開始したのです。

これは、海の環境への負荷を下げ、その自然を守りながら、人が漁業を営む「持続可能な漁業」の一つの形です。

WWFジャパンでは、これを支援するため、震災直後より宮城県漁協戸倉出張所と協同し、持続可能な養殖業の拡大を推進。

さらに、未来を担う地元の子どもたちにも、豊かな海と、自然環境について考えてもらいたいと、2012年より、南三陸町戸倉の小学生を対象としたシュノーケル観察会などを実施してきました。

被災地の漁協に元気を届けたい!

そうした子どもたちの学びの一環として今回、戸倉出張所よりWWFジャパンに、一つの要望が寄せられました。

WWF顧問で親善大使のさかなクンに南三陸町に来てもらい、子どもたちと一緒に、漁協の施設の屋根に設置する看板を作りたい、というものです。

震災から3年近く、南三陸を訪れる人に、少しでも漁協に立ち寄ってもらいたい、という想いからです。

そして、さかなクンの快諾により、この催しが実現しました。 朝早くから漁協に集まった、戸倉小学校の5、6年生23名の子どもたちの前に並べられたのは、漁港に水揚げされたばかりの地元の魚たち。

ギンザケやミズダコ、ヒラメやアブラツノザメなどを実際に触りながら、さかなクンがその生態について詳しく、そして面白く、子どもたちに説明してくれました。

その後、子どもたちは、さかなクンと海の生き物に関する話をしながら、思い思いのお魚の絵を描くことに。さかなクンも、南三陸の志津川湾にくらすアイドル的なお魚、クチバシカジカやダンゴウオ。そしてカキやホヤなどの絵を、次々と描いていきました。

子どもたちとさかなクンが描いたパワーあふれる、この海の生きものたちの絵は、地元に、そしてこの戸倉を訪れる人々に元気を届けるシンボルになれば、という漁協の想いを背負い、漁協の施設の屋根に看板として設置される予定です。

震災から立ち上がり、新たな未来をめざす南三陸町戸倉の取り組みは、これからも続いてゆきます。

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