2009年 WWF・d-labo環境問題連続講座 開催報告


2009年 6月24日~11月18日まで、東京・六本木のミッドタウンタワーで、WWF・d-laboの環境問題連続講座を開催しています。その様子をご報告します。

第1回:絶滅から動物を救うこと

やんばるの森でのオキナワトゲネズミの再発見と保護

2009年6月24日
 東京・六本木のスルガ銀行ミッドタウン支店のd-laboで、2008年に続き開催されている「WWF・d-labo環境問題連続講座」。2009年の第1回目が、6月24日に開催されました。テーマは、「絶滅から動物を救うこと」。約50名の方がセミナーにご参加くださいました。

 講師はWWF南西諸島プログラムで共同調査を行なっている、独立行政法人森林総合研究所・関西支所研究調整監の山田文雄さん。30年ぶりに、オキナワトゲネズミの捕獲に成功した研究者です。

 オキナワトゲネズミは、世界でも沖縄島北部の「やんばる」の亜熱帯林にしか生息していない日本固有の哺乳類です。オキナワトゲネズミを含むトゲネズミ類は、ユニークな染色体構造を持つことがわかっており、哺乳類の進化の過程を研究する上でも世界中から注目されています。
しかし、沖縄島では、近年の確かな記録が非常に少なく、すでに絶滅したのではないかとも言われていました。

 調査に携わっていた山田さんは2008年3月、このオキナワトゲネズミの捕獲に成功。保護のための貴重な情報を手に入れることに成功しました。
  講座では、30年ぶりとなったこの捕獲成功の意義や、生物多様性の島である沖縄島の生物の特徴について、山田氏にわかりやすく丁寧に話していただきました。

 また、2009年3月に、オキナワトゲネズミの生息地である「やんばる」の森が、伐採対象地に組み込まれていることが明らかになった際、WWFと協力しながら、地元行政関係者や林業者に働きかけ、伐採対象地から生息地を除外することに成功した話にも触れ、研究者というだけではなく保護活動家としての経験についても、お話しいただきました。

 参加者の皆さんも、研究対象の生物を絶滅寸前の危機から救いたいという熱い思いに、参加者は熱心に聞き入っており、質問も絶えることがありませんでした。
  山田さんにはこれからも、野生動物を守る、最前線の現場でのご活躍が期待されます。

クリックス みんなで創るカーペット 。各自10ピースのクリックスで、完成図を見ながら巨大なブロック・カーペットを制作。完成したキャンバス・アートは5月6日まで展示した。

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