COP21への道は拓かれるか? 最終日の国連気候変動会議より


ドイツ・ボンで開かれている国連の気候変動会議の会議場より、温暖化・エネルギー担当の山岸です。

月曜日から開催されていたこの会議も今日が最終日です。

前回の記事でもお伝えしたように、先日の火曜日から、各国代表による交渉は、私たちNGOなどのオブザーバーに対して「非公開」の形で行なわれています。

ですが、漏れ伝わって来る情報では、予想されたことながら、交渉はかなり難航しているようです。

京都議定書に続く、温暖化防止のための新しい世界の約束が合意される予定の、12月にフランスのパリで開かれる国連気候変動枠組み条約の締約国会議「COP21」まで、もう残された時間はわずかです。

それまでに、合意素案をめぐる各国の対立点を、十分に減らすことができるのか。

今回のボン会議で進められている議論は、最終日である今日の夜までに結論をみるはずですが、まだまだ予断を許さない状況が続いています。

そうした中、昨日、この会議場で、日本のNGOと国際NGOの協力による合同で、デモンストレーションが行なわれました。

これは、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を最も多く排出する化石燃料「石炭」への支援を止めることで、地球温暖化の防止を訴えるものです。

実は日本は今、石炭火力発電への支援に積極的な、世界でもほぼ最後の国。

こうした動向は、自国内のCO2の排出削減とは別に、海外での排出を増やしている例として、国際社会の厳しい非難を受けています。

11月中旬には、OECDにおいて、海外での先進国の石炭火力発電所支援に関わる重要な会議が開かれますが、こうした、国連外での各国の動向も、パリでの合意全体に影響してくる可能性があります。

会議は今晩まで続きます。引き続き展開に注目していきます。

関連情報

自然保護室 気候変動・エネルギーグループ所属
山岸 尚之

国連交渉や国内の気候・エネルギー政策でのアドボカシー(提言)活動を担当。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

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