[COP10関連] 分科会「生物多様性と気候変動」に来ています
2010/10/20
気候変動(温暖化)担当の小西です。
名古屋のCOP10会場に来ています。地球温暖化は、生物多様性を脅かす大きな原因の一つ。温暖化の担当としても、行かぬわけいはいきません!
今日は、「生物多様性と気候変動」というタイトルの分科会に出ています。
ポイントは、「気候変動の会議と、生物多様性の会議、それに砂漠化に対処する国際会議の3つにおいて、お互いに重なるところを一緒に考えていきましょう」ということ。
たとえば、森林の生物多様性を守る活動は、そのまま地球温暖化を防ぐ活動(森林は二酸化炭素を吸収するから)となり、砂漠化の防止にもつながる。それぞれを組み合わせて、取り組みの効果を上げよう!というわけです。
ところが一部の新興国は、温暖化防止と、生物多様性の保全をくっつけることに難色を示しています。どうやら、生物多様性の保全という視点からも、「二酸化炭素の排出削減目標」を掲げることが求められるのではないか、と懸念している模様。
気候変動の国際交渉には、このような対立が付き物ですが、COP10にもその影は見え隠れしています。 本当にどこでも国際交渉は難しい!
それでも、温暖化防止の取り組みは、今や生物多様性を守る取り組みそのもの、と言っても過言ではありませんから、何とか良い方向に議事が進むように、進行を見守りたいと思います。