[COP10関連] WWFディナーに各国大臣が参加してくれました


気候変動(温暖化)担当の小西です。
COP10もついに2週目に入りました。週最後に行なわれる大臣会合を前に、各国から続々と環境大臣が名古屋に入ってきています。

COP10は何と言っても国際会議ですから、最終的に提案を出し、それを決議するのは各国の代表である、この大臣たち。ですから、大臣の意思や考えというのは、こうした会議では非常に重要です。

そこでWWFは25日の夜に、各国大臣を招いたディナーを催しました。

ディナー!?というとビックリされるかもしれませんが、これは各国の閣僚たちに、気軽に足を運んでもらって、意見を交わしたり、こちらの要請をゆるやかな形で伝えるイベントの一つで、こうした国際会議ではしばしば行なわれているものです。

ディナーは、WWFインターナショナルのヨランダ総裁の、生物多様性を守る取り組みの重要性を訴える挨拶で開始。夜が更けるにつれ、アフリカやアジアの各国大臣が続々と到着し、本会議場ではなかなか見られない、ざっくばらんな議論が交わされました。

最後にWWFインターナショナルのジム・リープ事務局長から、各国大臣に「WWF森林大使」になってほしい、とお願いしたところ、幾人もの大臣たちが快く応じ、「森林大使」にサインしてくれました。

COP10会議でも、本音を出し合い、大臣たちにぜひ交渉を前進させていってほしい。そう願うWWFでした!

 

20101026c.jpg

昨夜は、ホスト国の日本政府代表団からも、外務省の山花政務官がご参加くださり、ご挨拶をいただきました。

20101026d.jpg

「森林大使」になってくれるよう呼びかけるリープ事務局長とヨランダ総裁

この記事をシェアする

専門ディレクター(環境・エネルギー)
小西 雅子

博士(公共政策学・法政大)。米ハーバード大修士課程修了。気象予報士。昭和女子大学特命教授、京都大学院特任教授兼務。
中部日本放送アナウンサーなどを経て、2005 年に国際 NGO の WWF ジャパンへ。専門は国連における気候変動国際交渉及び国内外の環境・エネルギー政策。2002 年国際気象フェスティバル「気象キャスターグランプリ」受賞。環境省中央環境審議会委員なども務めている。著書『地球温暖化を解決したい―エネルギーをどう選ぶ?』(岩波書店 2021)など多数。

世界197か国が温暖化対策を実施する!と決意して2015年に国連で合意された「パリ協定」の成立には感動しました!今や温暖化対策の担い手は各国政府だけではなく、企業や自治体・投資家・それに市民です。「変わる世の中」を応援することが好きな小西です♪

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

PAGE TOP