トラサミット開催国の決意が大きな一歩に!


森林広報の古澤です。先週は、ロシアで開催されていたトラサミット関連のお知らせをしましたが、その続報です。
ロシア政府が「チョウセンゴヨウ」という木の伐採禁止を発表しました!

チョウセンゴヨウはベニマツ(紅松)とも言われる、マツの木の一種です。

これがどうして「トラサミット」の続報なのかと言うと、チョウセンゴヨウは、アムール(シベリア)トラの生息する、極東ロシアの森林生態系を支える貴重な木だからです。

チョウセンゴヨウの実は、いわゆる「松の実」で、昔から中国や日本の料理でもおなじみの食材です。
そのため地元では、採る人の収入源となってきたほか、イノシシやシカなどの草食動物にとっても、栄養価の高い貴重な食物でした。

ところがこの木は、木材としても需要が高く、日本など海外に輸出するためロシアでは伐採が進み、森の自然への悪影響が心配されてきました。

チョウセンゴヨウがなくなってしまったら、その実を採集してきた人間はもちろん、森の草食動物や、それを捕食するトラやヒョウなどの肉食動物も影響を受けるからです。

というわけで、今回のロシアでのチョウセンゴヨウの伐採禁止令は、極東ロシアの森林を守る上で、期待のできる大きな一歩になりそうです!
トラが生きられるような豊かな森、これからも守っていきたいと思います。

「五葉の松」という言葉がありますが、チョウセンゴヨウも漢字で書くと朝鮮五葉となります。「五葉」の語源は、針のような葉が5枚でひと束になっているから、とか?

 

 

自然保護室 森林グループ所属
古澤 千明

主にミャンマーとタイを担当しています。紙や天然ゴムといった森林資源に由来する暮らしに欠かせないものの持続可能な利用にも取り組んでいます。

昔から自然や生き物への興味はあったけどまさかWWFで働くことになるとは思わなかった(笑)。自然科学や生物のスペシャリストではない自分だからこそ、得られる理解・賛同もある!と信じつつ、そうは言っても日々勉強。

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