「COP16」真の評価は? カンクン会議報告会の記事を掲載しました


温暖化担当の山岸です。
メキシコ・カンクンでの国連気候変動会議(COP16・COP/MOP6)が終わって約1カ月。 日本国内でも、色々な場所で今回の会議について評価が行なわれています。

でも、NGOという立場で、現場まで行って参加していた者としては、どうしても違和感のある意見が多くあります。

いわく、「カンクン会議では次期枠組みは合意できなかった」。

→ それはそうだけど、でも今回、そこまでもともと期待してなかったじゃない?
  むしろ、今回できたカンクン合意の中身は期待以上だった!

いわく、「日本の主張は当初批判をされたが、一定の理解をされ、受け入れられた」。

→ 本当にごく一部の先進国以外、「受け入れた」国なんていなかったけどな?

...色々なものの見方の違いはあって当然だと思いますが、問題は、こうした評価が「これからの日本の国際交渉での方針や、国内での取り組みに繋がっていくこと」です。

カンクンでできた合意は、世界が低炭素化への潮流を推し進めることを再確認した証。
その会議が、本当はどんな意味を持っていたのか。私たちの視点からお伝えしようと、WWFも含めた日本のNGO合同で報告会を1月13日に開催しました。

そして今回、その報告会の内容を、サイトに記事として掲載しました。
ぜひ、読んでみて下さい。

 

 

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自然保護室長(気候エネルギー・海洋水産・生物多様性・金融)
山岸 尚之

立命館大学国際関係学部に入学した1997年にCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)が京都で開催されたことがきっかけで気候変動問題をめぐる国際政治に関心を持つようになる。2001年3月に同大学を卒業後、9月より米ボストン大学大学院にて、国際関係論・環境政策の修士プログラムに入学。2003年5月に同修士号を取得。卒業後、WWFジャパンの気候変動担当オフィサーとして、政策提言・キャンペーン活動に携わるほか、国連気候変動会議に毎年参加し、国際的な提言活動を担当。2020年より自然保護室長。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

人と自然が調和して
生きられる未来を目指して

WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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