大きく育て、ヒョウの森!ボランティアが植えた3万本


こんにちは。森林担当の古澤です。
極東ロシアの森で今、ある木を守り育てる活動が行なわれています。

その木の名は「チョウセンゴヨウ」(朝鮮五葉)。日本では「紅松」とも呼ばれるマツの一種です。
毎年秋になるとチョウセンゴヨウは、大人のゲンコツを二つ積み上げたくらいの、大きな「松ぼっくり」を実らせます。

これには、「松の実」で知られる栄養価の高い実がどっさり入っていて、冬を前にした野生動物たちの貴重な栄養源になっています。

もちろん、その恵みは、実を直接食べる動物だけでなく、草食動物を食べるアムールヒョウやシベリアトラにも欠かせません。チョウセンゴヨウは、極東ロシアの森の生態系を支える、大切な木なのです。

でも、この木は木材としても高く売れるため、これまで多くが伐られてしまいました。森の豊かさが損なわれ、野生動物や「松の実」を収穫している地域の人の暮らしにも影響が及んでいます。

そんな中で、極東ロシアの沿海地域(プリモルスキー)で今年、「チョウセンゴヨウの日」という新しい記念日ができました。この木を守り、森を守ろう!という日です。

アムールヒョウも生息するある森では、当日ロシア中から200人のボランティアが集合。チョウセンゴヨウの植林に汗を流しました。
植えた苗は、なんと3万本!

私が4月にロシアに行った時は、まだ参加者が少なくて、呼びかけをしていたWWFロシアのスタッフが「大丈夫かな~」って心配していたのですが、どうやら大成功だったようです。

ヒョウの森を支える木を守り、育てるこの取り組み。今年だけでなく、来年も続くとのことです。いつか、日本からも参加できたら面白いかもしれませんね。

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チョウセンゴヨウの松ぼっくり。大きくて松の実がぎっしり詰まっています。

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幹は太く、まっすぐに育ちます。
まさに、森を支えている大黒柱です。

 

自然保護室 森林グループ所属
古澤 千明

主にミャンマーとタイを担当しています。紙や天然ゴムといった森林資源に由来する暮らしに欠かせないものの持続可能な利用にも取り組んでいます。

昔から自然や生き物への興味はあったけどまさかWWFで働くことになるとは思わなかった(笑)。自然科学や生物のスペシャリストではない自分だからこそ、得られる理解・賛同もある!と信じつつ、そうは言っても日々勉強。

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