国連気候変動会議第1週目終了。大きな進展はないが...?


温暖化・エネルギー担当の山岸です。
ドイツ・ボンでの国連気候変動会議の第1週目が終了しました。

前回お伝えした通り、SBI(実施のための補助機関)の総会で、ロシアを始め何カ国かが議題に不服をもって交渉をストップしていますが、ついにSBIはずーっとそのまま個別議論に移る事ができない状態が続いています。

新しい国際枠組みについての議論するADP(ダーバン・プラットフォーム特別作業部会)の方は、「今の議論から、本格的な交渉に早く移るべき」と主張する一部の途上国と、「もう少し、自由な形での議論を続けた方がよい」とする先進国との間で対立が続いています。

私自身は、そんな中で、アンブレラ・グループ(アメリカ、日本、オーストラリアなどのEU以外の先進国からなる交渉グループ)とNGOとの意見交換会に出たり、土日を通して開催されたCDM(クリーン開発メカニズム)に関するワークショップに参加したりしていました。

ところで、私たちNGO(政府に属さない組織)がこうした気候変動の国際会議に来て行なう活動には色々なものがありますが、交渉に対するロビー活動には2種類があります。

1つは、公式会合にオブザーバーで参加し、議論を傍聴し、何が争点かを把握すること。ただし、NGO全体の代表が限られた時間で発言を許されることはあっても、個別の参加者が発言できることはまずありません。

もう1つは、上で書いたアンブレラ・グループとの意見交換のような、非公式な意見交換の機会を持つことです。事前にNGOの中で、「この論点については誰が話すか」を決めておき、限られた時間で伝えたいことを伝えたり、質問をしたりするのです。

こういう場で、意見交換した後は、カフェテリアや廊下で会った時に立ち話で話しかけて、やはり意見交換したり、情報を集めたりもします。ロビー活動の深さ、という点では、実はこの最後のパターンが一番効果的だったりもします。

今回の会議は14日の木曜まで。どうなるか引き続き注視したいと思います。

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自然保護室 気候変動・エネルギーグループ所属
山岸 尚之

国連交渉や国内の気候・エネルギー政策でのアドボカシー(提言)活動を担当。

京都議定書が採択されたときに、当地で学生だったことがきっかけでこの分野に関心をもち、大学院を経てWWFに。以来、気候変動(地球温暖化)という地球規模の問題の中で、NGOがどんな役割を果たせるのか、試行錯誤を重ねています。WWFの国際チームの中でやる仕事は、大変ですがやりがいを感じています。

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