震災前に逆戻り?「エネルギー基本計画」に意見を出しませんか?
2013/12/27
温暖化・エネルギー担当の山岸です。
今日が仕事納めという方も多いのではないでしょうか。
あとはゆっくりと行きたいところですが、ちょっと皆さんに注目して頂きたいことがあります。
震災・原発事故以降、2年以上見直しが続いていた「エネルギー基本計画」が、年明けに政府でまとまる見通しです。
震災・原発事故以後の、日本のエネルギー政策の基本方針が決まるのです。これ、ホントはとても日本にとっては大事なことです。
これまでの議論は主に経済産業省の審議会で行なわれてました。そこが作った原案も既に公表されて、一般からの意見募集が行なわれています。
でも、その原案の中身は、まるで震災・原発事故前に回帰したかのよう。
自然エネの目標もないし、省エネの目標もありません。温暖化対策はおまけみたいなあつかい。
原子力も、依存度は低減するといいながら、「基盤となる重要なベース電源」と位置づけてしまい、廃止の方向が出てません。この2年間の議論はなんであったのかという思いを拭い切れません。
しかも、委員会の原案が合意されたのは12月13日であったにもかかわらず、一般からの意見募集期限は1月6日。期間は、1か月もありません。
大事な日本のエネルギーの将来に対する議論について、どれくらい真剣に国民の意見を聞くつもりがあるのか、正直疑問です。
それでも、言うべきことは、言わねばなりません。
こちらのページに、少し詳しく意見募集と提出方法を書きました。すごく簡単です。一言でもいいので、ちょっとでもお時間があったら、ぜひ出してみて下さい。