「生物多様性みなとプラン」が完成しました!!


草刈です。今日は私たちWWFジャパンの事務所がある、東京・港区の話題を一つお届けします。

昼間の人口が約100万人、夜間人口は20万人と言われる港区は、高層ビルが立ち並ぶ、緑少ない町のイメージがあるかもしれません。

ところが、緑被率は21.78%で、東京23区ではなんと第4位。その自然や生物多様性の現状も、近年明らかになってきました。区内で現在確認されている生物は2,171種、絶滅危惧種も98種にのぼります。

そして港区では2012年から、区として「生物多様性地域戦略」の策定を始めました。

これは2008年に制定された国の生物多様性基本法に基づいて、全国各地で作られている戦略の一つで、策定にあたり、港区生物多様性推進委員会が設置・運営されてきました。

私も委員の一人なのですが、港区ではこの推進委員会の他、区民や一般の方向けの「いきもの作戦会議」を4回も開催し、港区の歴史や生物相、生物多様性の重要性を多方面から語り合う場を作ってきました。

また港区は、その特色である大使館の多さ(153カ国中、82カ国!)を活かし、各国の生物多様性に関する取り組みを知ることもできる環境です。

そして長い議論を経て、この6月に「港区生物多様性地域戦略 生物多様性みなとプラン」がようやくできあがりました! 

戦略では、区内の生物多様性保全をめざし、「愛知目標」に合わせた2020年までの活動に取り組みますが、将来的には2050年の将来像「まちの活気と生きものが共存して、生物多様性の恵みを感謝し、笑顔があふれているまち・みなと」を目標に、さまざまな活動が展開される予定です。

かつての「江戸前」に面した海を持つ港区の取り組みに注目です。

 

「港区生物多様性地域戦略 生物多様性みなとプラン」

出典:港区生物多様性地域戦略(クリックすると拡大)

準絶滅危惧種のベニイトトンボ
港区で確認された絶滅危惧種の内訳は、植物19種、海藻1種、鳥類27種、爬虫類5種、両生類2種、昆虫類11種、土壌動物1種、淡水魚類7種、海水魚類11種、河川底生動物9種、海域底生動物5種

自然保護室 国内グループ所属
草刈 秀紀

日本の自然保護にかかわる法制度の改善をめざす取り組みを行なっています。

子どもの頃から動物が好きで、農業者でもないのに農業高校の畜産科に行き、上京して大学時代に多くの自然団体の会員になりました。野生のエルザのゲームワーデンにあこがれ、32年前に職員になりました。最近は、永田町を徘徊しています。

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