年末のパリに注目!国連交渉の山場COP21に向けて
2015/10/02
うだるような猛暑が続いたかと思えば、いきなり大雨で家が押し流されるような洪水。記録のないほどの大雪や長期にわたる干ばつ...
最近、日本はもとより、世界中からこうした異常な気象をめぐる気になるニュースがよく聞かれます。
気候変動が進んだ未来の世界では、こういった異常気象がもはや「異常」ではなくなり、頻度も増し、強大化すると予測されています。
残念ながら地球温暖化はもはや防げません。世界の平均気温は上昇の一途です。
それでも努力次第では、この気温上昇を、深刻な影響に歯止めをかけるぎりぎりのラインとされる「2度未満」のレベルに抑えることはまだ可能です。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)によると、そのために必要なことは、2050年には世界全体で排出量を40~70%削減し、今世紀末には排出をゼロにすること。
2050年には世界人口が90億まで増えると予測される中、これを実現することが求められているのです。
しかし、これは決して不可能ではありません。
IPCCは、世界が一致協力して、省エネや、太陽光、風力といった再生可能な自然エネルギーなどの利用に切り替えれば、それは可能だと示しています。
その道筋を作る上で重要なのが、今年の年末、パリで開催が予定されている国連会議(COP21)です。
2050年に排出を半減させるために、2030年頃にはどの程度減らしていくべきか。世界の国々のリーダーに、そのチャレンジの決意が問われるのです。
まさに温暖化防止をめぐる国際交渉のピーク!
このCOP21について今週末、私は大阪で開かれるイベントでお話しします。
CASAの早川さんと一緒に、わかりやすく、そして面白くお伝えしたいと思っていますので、ぜひお越しください!!(温暖化担当 小西)