徳島名産の「すだち」、そして渡り鳥


自然保護室の前川です。
今年は残暑らしい残暑もなく、もうすっかり秋の気配ですね。

先日、徳島にご在住の会員の方が、事務局に秋の味覚を送ってくださいました。

徳島の名産品「すだち」です。
無農薬ということで、表面に虫食いの跡が見られますが、風味は最高です。

さっそく持ち帰ってミネラルウォーターに漬け込んでみました。これで水割りも一段とおいしくいただけそうです。

送っていただいた無農薬のスダチ。ミネラルウォーターに漬けてみました。

こんな恵みを育んでくれる徳島の自然の代表といえば?

何と言っても、広大な川幅をもつ吉野川です。

河口に位置する干潟は、シギ・チドリ類などの渡り鳥が飛来する場所として有名で、国際的な飛来地の保全ネットワークである「シギ・チドリネットワーク」が発足した1996年から、その登録地として参加してきました。

その自然を守る活動には、私たちWWFも地元の市民団体の方々と一緒に長く取り組ませていただいた歴史があります。

しかし、干潟は度重なる開発の脅威にさらされてきました。

吉野川河口を訪れるシギたち。

今も新しい橋の建設計画が進められており、これが完成すれば、海からさかのぼることわずか4.5kmの間に、4本の橋ができることとなります。

橋建設の場合、埋立てと異なり、土地を直接改変する規模が小さいので、その環境影響が評価しにくいという問題があります。

秋の渡り鳥のシーズンも佳境を迎え、これからは冬鳥が姿を見せ始めてくれる季節。

2012年に開通した阿波しらさぎ大橋。工事の前後で橋の上流部へ移動するシギ・チドリ類が減少したことが分かっていますが、個体数変動の要因は橋建設以外にも指摘されており、どの程度の影響を及ぼしたのかは見解が分かれています。

多摩川の問題については、今月31日、公開シンポジウムが開催されますので、関心のある方は是非足をお運びください。

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吉野川の河口干潟

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海洋水産グループ グループ長
前川 聡

修士(動物学・北海道大学)
渡り性水鳥の全国調査および国際保全プログラムのコーディネーター業務、WWFサンゴ礁保護研究センター(沖縄県石垣島)での住民参加型の環境調査および普及啓発業務、海洋保護区の設定および管理状況の評価業務等に従事後、2011年より東日本大震災復興支援プロジェクトと水産エコラベルの普及および取得支援に携わる。養殖業成長産業化推進協議会委員。

日本各地の漁師町を訪ねては、持続的な養殖や漁業の推進のために関係者の方々と話し合いをしています。道すがら、普段はなかなか見ることができない風景や鳥を見つけては、一人ほくそえんでいます。もちろん、新鮮な魚介とお酒も! 健康診断の数値が気になるAround Fifty

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